調味料革命が始まる!三谷産業の「えのきエキス」と「えのき濃縮だし」
近年、食材の供給不足が世界的な問題として浮上しています。特に調味料やエキスに使用される原料の不足が影響を及ぼし、多くのメーカーが困難な状況に直面している中、三谷産業株式会社が新たに発表した「えのきエキス」と「えのき濃縮だし」が注目を集めています。
原料供給問題への挑戦
日本では、カツオや昆布といった伝統的なエキス・だしの原料が、漁業の変化や環境問題により大きな影響を受けています。カツオは不漁の影響で価格が約2倍にまで上昇し、昆布も生産量の減少が続いています。こうした背景の中、三谷産業は長野県で生産される「えのき茸」を利用して、新たなエキスとだしを開発しました。
「えのきエキス」と「えのき濃縮だし」の特徴とは
これらの製品は、えのき茸から独自の製法で抽出した風味と旨味成分を利用しています。特徴的なのは、食材の持つ旨味成分であるグルタミン酸を含んでいること。特に、アミノ酸のバランスが最適化されており、食材が持つ「旨味」の黄金比を実現しています。
試食した方からは「きのこの旨味がここまで表現できるとは驚き」「先に旨味が来て、後に味が膨らむ」といった高評価が寄せられ、新たな調味料としての可能性を感じさせる結果となっています。
多様な料理にピッタリな新たな調味料
具体的には、味噌汁に加えるとえのきの香りが薄れ、昆布に近い味わいが広がりますが、後味には独特の味の伸びを感じることができるそうです。このため、具材を含まないシンプルな味噌汁でも、複数の具材が入っているかのような深い味わいが楽しめるのです。
今後の展望
三谷産業は、今後「えのきエキス」と「えのき濃縮だし」を市場に広めることで、調味料の供給不足を解消することを目指しています。また、マッシュルームやしめじといった他のきのこを使用した製品開発も進めており、今後のラインナップ拡充が期待されています。
展示会への出展
2025年5月21日から23日まで、東京ビッグサイトで開催される「ifia JAPAN 2025」にも出展し、これらの新製品を多くの人々に体験してもらう予定です。三谷産業は、食材の新たな可能性を切り開き、業界全体の成長に寄与することを目指しています。
食材の供給不足が続く中で、三谷産業が開発した「えのきエキス」と「えのき濃縮だし」は、持続可能な食品文化の未来を支えるシステムの一端を担っていることでしょう。皆さんも、この新しい調味料を活用して、家庭料理の幅を広げてみませんか?