地元の経産牛を使った新たな挑戦！和泉さんのカレーが登場

地元の経産牛を使った新たな挑戦！

道の駅「明治の森・黒磯」が新たに発表した『和泉さんの経産牛カレー』は、地域の酪農家・和泉牧場との共同プロジェクト。経産牛とは、搾乳の役目を終えた母牛のことで、通常はその価値が低く見られがちですが、今回のカレーはこの肉を主役にしています。

経産牛の魅力を再発見

経産牛は脂肪が少なく、しっかりとした旨味が特徴です。しかし、市場ではあまり注目されていません。道の駅と和泉牧場は、この現状を打破するため、「命の行方が見える商品を作ろう」という志のもとにプロジェクトをスタート。経産牛という名称をあえて商品名に使うことで、その価値を感じてもらおうとしています。

『和泉さんの経産牛カレー』は、道の駅内のレストランで提供されているカレーを基にしたレトルト版で、家庭でも手軽に楽しめます。スパイスの風味が活きつつ、家族全員が食べやすいようにマイルドな味わいに仕上げています。

食材のこだわり

このカレーの大きな特徴は、柔らかく煮込まれた赤身の牛肉が generously に使われていること。しっかりと煮込まれた肉は、噛むほどにその豊かな旨味が口に広がります。また、道の駅で製造している発酵バターの副産物であるスキムミルクを隠し味として使用し、コクとまろやかさが加わっています。

循環型酪農の実現

道の駅からわずか3分の場所にある和泉牧場では、牛たちがストレスなく過ごせるよう、飼育密度を抑えた循環型酪農に取り組んでいます。牛の排泄物で作った堆肥を畑に還し、育てた飼料作物を牛たちに与えるサステナブルな仕組みが特徴です。この取り組みを通じて、経産牛の行く先が不明になりがちな現状を変え、きちんとした形で商品化することができました。

和泉正行さん（和泉牧場の3代目）は、「今の時代、酪農の維持は難しいが、一生懸命やっただけのリターンがある。それを子どもたちに伝えていきたい」と語ります。彼の思いは、商品に込められており、最後まで牛たちの命を大切にする姿勢が表れています。

"命のめぐみ"を大切にし、経産牛の魅力を知ってもらうために開発されたこのカレー。一口食べれば、驚くほどの柔らかさと旨味が感じられ、きっとファンになること間違いなしです。すでに酪農の一環として広く利用されている経産牛の可能性を、より多くの人々に知ってもらうきっかけとなれば嬉しいですね。