プーリアの美食を満喫！ICCJ Gala Dinner＆Concert 2024の魅力

12月6日、東京のホテル八芳園で開催された「ICCJ Gala Dinner ＆ Concert 2024」。このイベントには、駐日イタリア大使ジャンルイジ・ベネデッティ大使閣下をはじめ、在日イタリア商工会議所の理事メンバーやイタリア大使館、企業VIPなど約400名が集まりました。美しい庭園には、イタリアを代表する高級車、アルファロメオやマセラティが揃い、イタリアらしい華やかな雰囲気を演出しました。

今年のテーマは南イタリアの魅力的なプーリア州。プーリアは、イタリア地図で言うところのブーツのかかとに位置する美食の街です。その名の通り、エキストラバージンオイルの生産地としても有名です。

特別ゲストとして、プーリア州のミシュランレストラン「ラ・ブル」からスターシェフ、アントニオ・スカレーラ氏を迎え、たった一夜限りのディナーを提供しました。アントニオ氏は新進気鋭のシェフで、彼の料理は常に進化し続け、訪れる方々を魅了します。その料理は、サンマルツァーノのワインとの素晴らしいマリアージュを実現し、プーリアの豊かな食文化を楽しむことができました。

アントニオ・スカレーラシェフの背景

アントニオ・スカレーラ氏は、料理への情熱を追求し続ける素晴らしいシェフです。彼は法律学を卒業後、自身の本当の情熱が料理にあることを認識し、キャリアをスタートさせました。ローマのガンベロ・ロッソ「チッタ・デル・グスト」で研鑽を積み、その後、多様な有名なレストランでの経験を経て、数多くの厨房で腕を磨いてきました。

彼が特に経験を重ねたのは、バーニョ・ディ・ロマーニャにあるパオロ・テヴェリーニや、カスティリオーネ・デッラ・ペスカイアの名店、アラン・デュカスのトラットリア・トスカーナ、そしてローマの食コレクションに参加するような名店です。また、ポリニャーノ・ア・マーレの有名レストランやマドリードのビリディアナでもその腕前を披露しました。最終的には故郷プーリアに戻り、2009年に自身のレストラン「ラ・ブル」をオープンすることを決意しました。

彼の料理のコンセプトは、「具体的で堅実、余分なものは排し、誰にでも理解できる料理」。この考えに基づき、地元で最高の食材を厳選し、その原材料の供給者との信頼関係を築くことで、卓越した料理を生み出しています。

このような背景を持つアントニオ・スカレーラシェフによる料理は、まさにプーリアの食文化の象徴とも言える存在です。参加者たちは、ディナーを通じて、南イタリアの魅惑的な味わいを存分に楽しみ、忘れられない夜となりました。

このガラディナーは、イタリア文化の多様さや、美食の素晴らしさを再認識させてくれるイベントとして、今後も期待が高まることでしょう。