デジタル時代の新習慣、深呼吸を促すデバイス「シンコキュウ」
現代社会では、スマートフォンやパソコンの画面に長時間目を向けることが日常的になっています。その結果として、多くの人々が無意識に呼吸を止めてしまうことが増えてきました。これを「スクリーン無呼吸症候群」と呼び、呼吸が浅くなることで自律神経や睡眠、集中力、さらにはストレスにも悪影響が出ると考えられています。
この問題を解決するため、慶應義塾大学の研究に基づいて開発されたのが、株式会社シンコキュウが手掛ける新しい呼吸デバイス「シンコキュウ」です。このデバイスは、深呼吸を自然に促し習慣化できることを目指しています。
シンコキュウの特徴
深呼吸を促進する設計
シンコキュウは、卓上に置いて使用するデバイスで、上下に動きながら穏やかなサウンドで深呼吸へと誘導します。人物は「運動共感」という特性を持っており、目の前で動いているものに影響されてしまうことがあります。シンコキュウがゆったりと動くことで、「上に上がるときは吸って、下に下がるときは吐く」という行動を直感的に理解させ、深呼吸を促すのです。
また、このデバイスを使うことで、呼吸法を知らなくても、シンコキュウの動きに合わせて自然なリズムで深呼吸ができるようになります。習慣的な深呼吸が行えるようになることで、睡眠の質向上やストレスの軽減、集中力の持続といった利点が期待できます。
モードの切り替え
シンコキュウには「集中モード」と「リラックスモード」の2つの設定があり、それぞれ呼吸ペースや使用する光の色を調整できます。この切り替えが可能な点が在宅勤務などでの場面転換にも役立ちます。
生活の中に溶け込む
従来の製品と異なり、シンコキュウは「ユーザーが毎回操作する」という考え方を廃止しました。まるで空気のようにいつもそばにいて、自然に呼吸を促してくれる存在として設計されています。これにより、日常生活に自然に溶け込み、呼吸を習慣化することが可能です。
睡眠をサポート
十分な呼吸は質の良い睡眠を得るために欠かせません。シンコキュウを使用することで、日中に定期的に深呼吸を行うことが、睡眠の質や集中力に改善をもたらすという結果が得られています。実際の実証実験にもおいて、使用者の睡眠効果が確認されています。
新機能として追加された「寝落ちモード」では、就寝前に穏やかな呼吸を整えることで、スムーズな入眠を助けてくれます。設定時間が過ぎると自動で電源がオフになるため、安心して深い眠りに入ることができます。この機能は50名以上のユーザーからのフィードバックを基にして開発されました。
購入方法と展示情報
シンコキュウは、今後2025年9月よりクラウドファンディングを開始予定です。早割で購入可能なチャンスも設けられています。興味がある方は公式サイトで情報を追うことができます。さらに、現在は日本科学未来館で行われている「ツカレからの脱出」という企画展に出展されており、実際にデバイスを体験することも可能です。大きな未来を予感させるシンコキュウ、ぜひ注目してみてください。