兵庫県と豊岡市が協働で進めるエコロモキャンペーンの全貌
豊岡市が新たに立ち上げる『エコロモキャンペーンin豊岡』は、今後の持続可能な社会の実現に向けて重要な一歩となります。このキャンペーンは、2025年12月1日から2026年3月2日まで実施され、兵庫県の環境部環境整備課と豊岡市、さらに株式会社ワールドが連携して行います。これにより、家庭で不要になった衣類を回収し、リユースやリサイクルを通じて環境保護に貢献するとともに、その収益が地域の子どもたちに寄付されることで、社会的支援へも繋がっていくのです。
掲げる目的と意義
このプロジェクトは、焼却ごみの減少と資源のリユース・リサイクルを促進するためのものです。「エコロモ」とは、エコロジーと衣類を掛け合わせたワールドの独自の言葉で、不要な衣類に新たな価値を見出し、次の世代に手渡すというコンセプトが込められています。これまで、ワールドは2009年から全国で衣類回収に取り組み、累計1995万点以上の衣料品をリユース・リサイクルしてきました。
今回、豊岡市との連携により、衣類の回収のみならず、地域全体の環境意識を高めることを目的としています。豊岡市では、地域住民の協力を得ながら、衣類の回収を行うことで、持続可能な未来を形作るための行動変容を促進したいと考えています。
具体的な回収の流れ
実施期間は前述の通り、2025年12月1日から2026年3月2日までで、対象となるのは家庭で不要なリユース可能な衣類です。回収は豊岡市内の8か所に設置された回収場所で行います。具体的には、豊岡市役所や城崎振興局、竹野振興局、日高振興局、出石振興局、そしてコープデイズ豊岡といった主要なスポットが利用されます。
ここで回収された衣類は、状態が確認された後、資源としてリユースまたはリサイクルされます。その際に得られた収益金は、豊岡市の支援を必要としている子どもたちのための基金に寄付されるため、地域貢献にもつながります。この取り組みにより、地域社会全体の環境意識が高まり、次世代へ向けての持続可能な社会を育むための礎となることが期待されています。
環境に対する感度向上
この動きは単なる衣類の回収にとどまらず、地域住民の意識にも変革をもたらす試みです。衣類の大量生産・大量廃棄を脱却し、サステナブルファッションの考え方を広めていくことで、兵庫県としてもエコ活動の一環を広めていく重要なメッセージが込められています。
省資源型社会を目指し、衣類回収を通じて地域のつながりや助け合いを再確認する契機としたいと考えています。これまでの取り組みを踏まえ、今後もさらなる普及展開や、他の地域への拡大が期待されます。
私たち一人一人がエコの意識を高め、それを実行に移すことで、持続可能な未来を共に築いていくことが求められています。エコロモキャンペーンはその第一歩として、地域全体を巻き込む運動が展開されることになるでしょう。