福島県国見町の「りんごの木オーナー制度」とは?
福島県国見町で、新たな農業体験の形として注目を集めている「りんごの木オーナー制度」が2022年にスタートしました。この制度は、1本のりんごの木を複数人でシェアし、農家と直接つながることで、育てるだけでなく収穫を楽しむ体験まで提供するというものです。運営を行うのは、東京の株式会社FoundingBaseです。
この制度に参加することで、オーナーはりんごの生育過程を学び、果物が育つ喜びを一緒に体験しながら、農家さんとのつながりを感じることができます。この度、更に多くの人々にこの取り組みを知ってもらうため、クラウドファンディングを開始し、支援の輪を広げようとしています。
阿部さんの情熱:国見町の農業を守る
このオーナー制度に参加しているのは、国見町で三代続く果物農家の三代目、阿部郁さんです。阿部さんは幼少期より手伝いをしており、農業高校を経て、農業短期大学で学び、修業を重ねて地元に戻りました。彼の思いは「自然のままを守りながら、より高品質なフルーツを育てたい」というもの。
環境問題や高齢化といった農業を取り巻く厳しい現状の中でも挑戦を続ける阿部さんの姿勢は、参加者に農業の魅力を伝えるためのものです。「農業を知らない人にも育てる楽しさや難しさを知ってもらいたい」という熱意から、オーナー制度の推進に賛同しました。
クラウドファンディング内容
今回のクラウドファンディングの特設ページでは、さまざまな支援プランが用意されています。
- - プラン1: 応援プラン (3,000円) - 月ごとにりんごの木の生育状況をお知らせ。
- - プラン2: りんご2箱プラン (20,000円) - サンふじりんご5kg×2箱をお届け!
- - プラン3: 収穫体験付きプラン (30,000円) - 両方のりんごを楽しみながら収穫体験も。
- - プラン4: 限定アレンジプラン (50,000円) - アレンジレシピ付きで、より多くのりんごをゲット!
また、参加者向けのイベントやワークショップも計画されており、オリジナルのりんごデザイン体験なども用意されています。これにより、農業の楽しさを体感してもらう機会が増えています。
国見町の魅力
国見町は福島県の最北端に位置し、古き良き宿場町の面影を残しています。おいしい桃やりんごが育てられる条件が整っており、観光資源は少ないものの、訪れる人々に町の魅力を伝えることを重視しています。新しい体験を通じて、第二の故郷とも呼ばれるような、地域の価値を共創する場所です。
最後に
「りんごの木オーナー制度」は、単にフルーツを楽しむだけでなく、農家さんと地域とつながり、新たな体験を味わうことができる魅力的な取り組みです。クラウドファンディングを通じて、ぜひこの活動を応援してみてはいかがでしょうか。詳しくはプロジェクトページでご確認ください。