タキヒヨーとアーティエンスが実施する共創型内定者研修プログラム
繊維商社のタキヒヨーが、組織開発のプロであるアーティエンスと手を組み、Z世代向けに新しい内定者研修プログラムを始めました。このプログラムは、同世代の新入社員が企業文化やチームビルディングを体感しながら、実際にTシャツをデザイン・制作することで、入社前の不安を軽減することを目的としています。
内定者研修の背景と目的
近年、多くの企業が内定者の入社前の不安や、入社後のミスマッチからくるエンゲージメントの低下に悩まされています。また、特にZ世代はサステナビリティに高い関心を持っており、企業がその期待に応える方法を見出す必要性が増しています。そこで、タキヒヨーは、素材循環プロジェクト「NO WASTE PROJECT」を活用し、サステナブルな素材「ROOPS」を用いたTシャツを作る研修プログラムを導入しました。
プログラムの実施と成果
この研修では、内定者たちが主体的にチームに分かれて、オリジナルデザインのTシャツを作成します。このプロセスでは、内定者の意見やアイデアを出し合いながら、実際のデザイン行程を体験します。これにより、同期との信頼関係が築かれ、成功体験を共有することで「このメンバーだからできた」という感覚を得ることができます。
参加した内定者からは「参加したおかげで入社への不安が消えた」「みんなと仲良くなれたのが嬉しかった」といったポジティブな反応が寄せられています。
サステナビリティを共有する体験
この研修では、「ROOPS」と呼ばれるリサイクルコットンを使用しています。この素材は、裁断くずを利用し製造されたもので、オフセット生産のプロセスを経て、必要な分だけ生産されます。内定者は、その環境配慮のプロセスを身をもって体験し、サステナビリティを感じることができます。「自分ごと」としての取り組みができることは、彼らが入社後に責任ある行動を取るための大きなステップになっています。
不安解消と仲間意識の醸成
プログラムを通じて築かれた関係性は、入社初日から「知っている顔」が多い安心感につながります。これにより、リアリティショックを軽減し、企業へのロイヤリティを高めることができるのです。「仲間と近い距離で仕事ができるのが楽しみ」との声も多く、企業文化への早期適応が促されます。
今後もタキヒヨーは、ものづくりから得た知見を生かし、社会課題の解決を目指していきます。この共創型プログラムを多くの企業で導入することで、より多くの内定者の成長に寄与できることを期待しています。
アーティエンスの期待
アーティエンス株式会社の代表取締役、迫間 智彦氏もこのプログラムの重要性を強調します。「企業の共創を通じて、人材育成はもちろん、社会的価値の創造にも寄与できるよう、他の企業にも積極的に導入してほしい」とコメント。共に成長し、共に価値を創造することが求められている今、この取り組みは企業の未来を切り開く鍵となるでしょう。
このように、タキヒヨーとアーティエンスの共同による新しい研修プログラムは、Z世代の特性に合った形で人材育成に貢献し、持続可能な社会構築の一助となることを目指しています。