健康志向の食生活が高まる
最近の調査によると、健康的な食事や飲み物を意識して摂取している人の割合が増加しています。マイボイスコム株式会社が行った2024年の調査では、食事に気を使う人は約5割に達し、特に若い世代でその傾向が強いことがわかりました。今回はこの調査結果をもとに、健康に良い食べ物や飲み物への意識、実際の摂取内容について詳しく探ります。
食事に対する意識の変化
調査結果によると、健康的な食事に気を付けていると答えた人は「常に気を付けている」「まあ気を付けている」を合わせて49%弱。その一方で、気を付けていないとする人は約25%に過ぎません。2015年の調査結果と比較すると、意識的に食事を選ぶ層が増えてきたことが明らかです。
特に10・20代の若者層においては、約35%が食事にそれほど気を使っていないと回答。これは他の年齢層に比べて高い数字で、今後の食生活において注目が必要です。
摂取時の留意点
健康的な食生活を意識している人たちは、具体的にどのような点に気を使っているのでしょうか。調査では「野菜を多く摂取する」「必要な栄養素のバランスを考える」「食べ過ぎない」ことが、各50%台で挙げられています。他にも「発酵食品を取り入れる」や「旬の食材を食べる」ことも重要視されています。
一方で、「栄養機能食品」を選ぶことや「グルテンを控える」食生活は、意識的にしている人はごく少数の5〜6%にとどまることがわかりました。
健康に良いとされる食品の実態
調査では、実際に健康に良いと考えて摂取している食品について聞かれました。その結果、野菜に対する意識が強く、63.2%が「野菜」を選んでいます。また、きのこ類や大豆製品、乳製品も40%台の高い支持を受けています。
飲み物に関しては、「お茶系飲料」が50.1%でトップ。特に健康に気を使う女性層では「牛乳」や「水」といった選択が多く見られます。このように、具体的な食品選びにも健康志向が色濃く表れています。
食事から期待される効果
「健康的な食べ物や飲み物」を取り入れる目的についても調査しました。60%近くの人々が「健康維持」を第一に考えており、特に女性の方が男性よりも「美肌効果」や「骨を丈夫にする」といった期待を持っています。
実際の声の中では、「麦茶がカロリーゼロで体に良い」「レモンの蜂蜜漬けで喉をケア」という具体的なコメントも寄せられています。これからも、食事を通じて健康を維持するという意識が高まれば、日本全体の健康意識が向上することが期待されます。
健康情報の取得源
どのように健康的な食事の情報を得ているのか、参加者に尋ねたところ、「テレビ番組・CM」が最も多く49.9%に達しました。続いて「家族や友人」という意見もあり、意外にもSNSや動画共有サイトといったデジタル媒体はあまり使われていない様子が伺えます。特に健康に気を付ける方々は、信頼性が高い情報源を重視しているのかもしれません。
このように、健康志向の食事が広がる中で、何をどう摂取すれば良いのか、自分自身の生活に合わせて工夫していく姿勢が求められています。今後も、食事は私たちの健康を支える重要な要素であり続けることでしょう。