第一三共ヘルスケアと御木本製薬、国際大会で新技術が評価される
                    
                    
                        
 第一三共ヘルスケアと御木本製薬の共創研究
2023年9月、フランス・カンヌで開催された「第35回 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会」において、第一三共ヘルスケア株式会社と御木本製薬株式会社が共同で進めた研究が高い評価を受けました。この大会は、化粧品技術者や研究者にとって最も権威のある国際的な学会であり、各国から集まった数百件の研究の中から、特に優れた成果が表彰されます。
 受賞研究についての詳細
今回、御木本製薬の杉浦 結氏が発表した研究では、肌の水分状態を評価する新手法が紹介されました。研究のタイトルは「角層における水を評価するための新たな手法—“超”低温DSCを用いた水の可視化」であり、英語タイトルは「A Novel Method for Evaluating Water in SC — Visualization of Water Using “Ultra”-Low Temperature DSC」です。この研究は、肌の水分維持や美容効果に寄与する可能性を秘めており、化粧品業界には大きなインパクトを与えることでしょう。
 IFSCCとは?
IFSCCは日本化粧品技術者会(SCCJ)の上部組織で、世界中に80以上の地域社会が加盟し、約16,000名の会員を擁しています。学術大会では最新の研究成果が発表され、活発な意見交換が行われます。今回の大会では、合計798件もの研究報告が行われ、その中から特に優れたものに賞が授与されます。日本からも多くの研究者が参加し、国際的なフィールドで自国の技術力を示しました。
 企業としての背景
第一三共ヘルスケアは、OTC医薬品だけでなく機能性スキンケアやオーラルケア、食品など多岐にわたる事業を展開し、健やかなライフスタイルの実現を目指しています。企業理念に基づき、消費者が自身で健康を管理し、美しさを追求する「セルフケア」を推進しています。
一方、御木本製薬は、真珠の養殖に成功したMIKIMOTOの精神を継承し、化粧品だけでなく医薬部外品や健康食品なども手掛けています。その研究開発は、常に最前線で進められており、業界内でのイノベーションを引き起こし続けています。
 これからの美容業界への影響
この研究成果は、化粧品業界の基礎研究に新たな視点をもたらし、今後の製品開発における重要な指針となるでしょう。水分状態の正確な評価は、肌のコンディションを理解する上で不可欠です。今後、こうした新技術がより多くの製品に応用されることが期待されます。
 最後に
美と健康を追求するユーザーにとって、第一三共ヘルスケアと御木本製薬が提供する新技術は、大きな福音となることが予想されます。これからの化粧品業界において、技術革新がもたらす新たな可能性を私たちも楽しみにしています。