坂井市の注目新米！「崖っぷち米」が関東進出

福井県坂井市から新たな米ブランドが登場しました。その名も「崖っぷち米」。このユニークなネーミングは、坂井市の名勝地「東尋坊」にちなんでいます。この新米は、今年の新米約400トンを関東圏の大手食品スーパー「ベルク」に直接出荷することが決まっています。

坂井市の豊かな米作りの背景

坂井市は、肥沃な九頭竜川水系の伏流水を利用した米作りが行われている地域で、毎年12,000トンを超える米が出荷されています。特にこの地域では、米作りに適した環境が整っており、地元農家による「坂井担い手ネットワーク」を通じて、高品質なコメ生産が行われています。このネットワークは、2021年に設立され、農業振興に力を入れてきました。

「崖っぷち米」に使われるは、早生品種の「つきあかり」。この品種は、食味が良く、暑さにも強いため、坂井市の気候に非常に適していると言われています。実際、今年の夏の猛暑にも負けず、一等米比率が94％と高い品質を誇ります。

新米の販売開始とその意気込み

新米は、関東圏1都6県で150店舗を展開するベルクで、19日から一斉に販売がスタートします。店頭では、5キロ袋が税抜き4,390円で取り扱われる予定です。生産者側は、関東の消費者がどのような評価をしてくれるかに期待を寄せています。坂井市の池田市長も、埼玉県を訪れ、坂井米の魅力をPRする予定です。

「崖っぷち米」のデザインと今後の展望

話題の「崖っぷち米」は、パッケージにもこだわりが見られます。断崖絶壁の東尋坊の画像を背景にしたデザインで、袋の裏面には、丸岡城や三国祭りの写真も掲載されており、坂井市の魅力が余すところなく伝えられています。

貴重なブランドとして、今後は「坂井米」としても展開していく予定です。また、原島専務は、将来的には野菜や水産品なども取り扱う展望を語り、多彩な商品企画を目指しています。