静岡県が推進する「やさかなプロジェクト」メニュー選定会
静岡県は全国有数の水産地であるものの、県民の魚や野菜の消費量は意外にも全国平均を下回っています。この事実を受けて、静岡県と静岡県漁業協同組合連合会、そして複数の食品メーカーが手を組んで立ち上げたのが「静岡やさかなプロジェクト」です。「やさかな」とは、野菜(やさい)と魚(さかな)を組み合わせた造語で、その名の通り、魚と野菜を積極的に取り入れた健康的な食生活を目指す取り組みです。
メニュー選定会の概要
この度、9月30日に「やさかなプロジェクト」のメニュー選定会が静岡ガスクッキングスタジオで開催されました。メニュー選定会では、静岡県漁業協同組合連合会がプロジェクトの目的と取り組みを紹介し、キユーピー株式会社による「やさかな」メニューの試食も行われました。出席者には静岡県の関係者や食の専門家が名を連ね、選定されたメニューは県民に広く紹介されることとなります。
健康的な食への移行
「やさかなプロジェクト」は、県民が月に1回以上、魚と野菜を摂取する習慣を促進することを目的としています。この取り組みによって、県の水産業を活性化させつつ、健康的な食文化を育むことが狙いです。これまでに参加した販売店は約400店舗、食品メーカーも9社に上るなど、地域全体がこの活動に参加しています。2015年度には、選定会で選ばれた「冬と春のやさかなメニュー」が公式サイトやSNSで広く告知され、消費拡大を目指す計画も進行中です。
今後の展望
今後の活動として、2025年度の「やさかなメニュー選定会」では、さらなる新メニューの開発が進められ、具体的には「ちゃんとごはん×やさかな」のコラボ商品の開発も実施予定です。また、マックスバリュ東海での「やさかな料理教室」などを通じて、消費者へのアプローチを強化していく予定です。
参加企業とその役割
「やさかなプロジェクト」に参加している企業の中には、大手の食品メーカーも多く含まれています。例えば、はごろもフーズ、カゴメ、キユーピー、ハウス食品などが名を連ね、各社の売場や広報を通じて、「やさかな」の普及活動を積極的に行っているのです。地域の魅力を生かした商品の開発と提供は、消費者にとっても非常に魅力的な内容となっています。
まとめ
「静岡やさかなプロジェクト」は、地元の漁業と食品業界が協力することで、健康的な食文化の普及を目指しています。新しいメニューの開発や販促イベントを通じて、県民の魚と野菜の消費が促進されながら、地域経済の活性化にもつながっています。食を通じて健康な未来を目指すこのプロジェクトは、まさに地域の宝とも言えるでしょう。今後もこの取り組みに目が離せません。