感謝の気持ちがつなぐ、ファーストステージの社内風土改革
最近、奈良を拠点に19店舗を展開する振袖専門店・フォトスタジオファーストステージが、新たな社内風土改革に取り組み始めました。この取り組みは、社内でのコミュニケーションを再考し、働きやすい環境を作ることを目的としています。なぜこの取り組みが注目を浴びているのか、その詳細を見ていきましょう。
「気遣いの発送方法」とは?
2025年6月より始まったこの計画は、店舗間で荷物をやりとりする際に、感謝の気持ちをメッセージで添えることを基本にしています。これにより、単なる物のやりとりにとどまらず、従業員同士の心のつながりを感じられる仕組みとなります。メッセージカードには、「○○店様、本日〇〇を返送いたします。お貸しいただき、ありがとうございました。」というように、心を込めた言葉が添えられ、受け取った側はその感動を同僚と共有します。
もたらされるコミュニケーションの変革
この新ルールの導入により、従業員はただ単に業務を行うのではなく、もはや「つながり」を意識して行動するようになりました。荷物を受け取った店舗では、その感謝の気持ちを伝えるために、手厚く梱包された荷物の状態やメッセージカードの写真を社内LINEアルバムに投稿します。これにより、感動が一部の人にとどまらず、社内全員に広がり、組織全体として感謝の文化が育まれています。
社員の声とその効果
実際の社内アンケートでは、「想像以上に丁寧な梱包で、気持ちまで温かくなった」、「手書きのメッセージに感動し、こちらも丁寧に送り返したくなった」などの好意的な意見が多く寄せられました。何より、業務を通じてもたらされる好循環が、ファーストステージの理念である「感謝・思いやり・助け合い」が日常的な業務に自然と反映されることにつながっています。
取締役社長の近藤陽子氏は、「この取り組みは、業務をただの作業として終わらせず、心を通わせるきっかけを作るものです。社員一人ひとりの優しさが組織全体の絆を強化するものであり、非常に嬉しく思っています。」とコメントしています。
社外への広がりと感謝の輪
この感謝の文化は社内だけにとどまらず、日々の取引先とのやりとりにも良い影響を与えています。お取引先に荷物を発送する際にも、この「気遣いの発送方法」を実践したところ、『丁寧な梱包と温かいメッセージに感動しました』という声が届いています。また、そのお取引先からも心のこもったメッセージカードが返されるという嬉しい返報が生まれ、相互に感謝の輪が広がっています。
今後の展望
この取り組みは今後も継続・拡大し、社内イベントや他の取り組みとも組み合わせて社内全体で思いやりを育む文化として定着させていく計画です。また、挨拶やコミュニケーションを重視した「あいさつ+1運動」や、「あいさつマスター認定制度」も導入され、より深いコミュニケーションが促進されています。
ファーストステージが提唱するこの新たな社内風土改革は、従業員同士の関係を深めるだけでなく、企業全体の価値向上に寄与することでしょう。今後の展開にぜひご期待ください。