山の日とジビエの魅力
毎年8月11日は「山の日」として祝われていますが、実はこの日は特別な意味を持っていることをご存知ですか?それは、ジビエを食べる日として定められ、地域の野生鳥獣に感謝を示すためのキャンペーンが開催されているのです。これは、農林水産省が発表したデータに基づくもので、シカやイノシシなどの野生鳥獣による農作物被害が年々深刻化していることが背景にあります。
1. ジビエ避けられた現実
農作物被害は令和2年度には161億円に達し、その約6割を占めるのがシカやイノシシです。その生息頭数も急増しており、各地で地域経済や農業に大きな影響を及ぼしています。このような状況の中、駆除される動物の多くが廃棄されている現実を知っていますか?実は、有害獣として駆除された獣のうち8割以上が無駄に処分されているのです。これを変えるために私たちは、ただ害獣扱いされるのではなく、大切な命として向き合う取り組みを行っています。
2. 山の日ジビエキャンペーンとは
8月11日から17日まで開催される「山の日ジビエキャンペーン」では、飲食店が手軽なジビエ料理を提供します。たとえば、焼くだけで楽しめるハンバーグや、簡単に盛り付けできるサラミなど、初心者でも安心して試せるメニューが用意されています。この機会にジビエに挑戦してみたいという人々にとって、絶好のチャンスと言えるでしょう。
3. 参加方法と特典
このキャンペーンに参加するためには、指定の条件をクリアする必要があります。ただし、参加することで得られる特典も多く、特設サイトや公式SNSでの紹介、販促ツールの提供などが実施されます。また、来店客への抽選プレゼントなど、地域の活性化に繋がる要素が盛りだくさん。ジビエ料理を一品でも提供すれば、誰でも参加資格を得られるため、気軽に楽しむことができます。
4. 社会解決としてのジビエ
ジビエを食べることは、ただ美味しい料理を楽しむだけではありません。このキャンペーンに参加することで、野生動物の生態系や地域経済の循環にも貢献できるのです。消費者は食べた食材をSNSで『#山の日ジビエ』と投稿するだけで、地域の問題解決に寄与する一歩を踏み出せます。
5. ジャパン・マルチハンターズの活動
このキャンペーンを主催するジャパン・マルチハンターズは、野生動物の捕獲から解体、加工、販売に至るまで一貫した取り組みを行っている会社です。彼らの目標は、シカやイノシシ、熊などの資源を100%利活用すること。狩猟や食品業界の新しい流れを生み出しつつ、すでに高齢化問題に直面するハンターたちを支援する取り組みも行っています。
6. 未来への挑戦
量を減らすことが難しい野生動物ですが、その命をどう活かすかが今後の課題です。ジャパン・マルチハンターズは、ただ駆除するのではなく、野生動物を地域の資源として活用し、経済へと結びつける道を切り開いています。彼らの取り組みが進むことで、自然と人間が共生できる未来が少しずつ実現されることを願っています。
山の日に、ぜひジビエを楽しみ、その背景にある問題を考えてみてはいかがでしょうか?