食支援活動の未来
2025-07-17 16:14:29

北海道武蔵女子大学とFUJIが連携 食品支援の未来を切り拓く

食品支援の未来を切り拓く



北海道武蔵女子大学と株式会社FUJIが手を組み、地域の食支援活動を強化するための一環として新たな取り組みがスタートしました。このコラボレーションは、大学の学生たちが企業からのリアルな経営課題に取り組む産学連携授業から生まれたものです。2025年に開催される「リーダーシップ応用演習」では、学生が企業から提示された課題を基に、ビジネスを企画し提案する機会が与えられています。

FUJIの役割と課題



株式会社FUJIは、北海道札幌市に本社を置くギフト卸業者であり、特にお中元やお歳暮などの贈り物に特化した事業を展開しています。1972年の創業以来、FUJIは地域に根差した活動を重要視し、最近では「こども食堂」やフードバンクの支援に力を入れています。学生に提示した課題は、北海道内の食支援活動の認知拡大と食品企業からの寄付推進であり、食品ロス削減に向けた新たなアプローチを考えることが求められました。

この授業では、学生たちが手を組んで新しいメディア戦略を考えてプレスリリースを作成するプロジェクトが進行しました。学生たちは、FUJIを通じて食品寄付の流れや、こども食堂・フードバンクがどのように運営されているかを学び、実際に寄付がどのように行われるのかを知る機会を得ました。

学生たちの提案



学生たちが考えた企画の一つは、「こども食堂・フードバンクの裏側」をテーマにしたものでした。食品寄付の物流を支えるFUJIの役割を掘り下げ、実際の食材がどのようにこども食堂に運ばれているのかを、理解を深めることで寄付活動を広めることを狙います。

また、学生たちは北海道のこども食堂を実際に訪れ、運営者やボランティアとインタビューを行い、調査を進めました。この対話を通じて、地域でのこども食堂がどのような支援を受けているのか、また、活動を続ける中でどのような課題があるのかについての理解が深まりました。

こども食堂とフードバンクの挑戦



北海道には「こども食堂北海道ネットワーク」と「北海道フードバンクネットワーク」が存在し、それぞれ異なる課題を持ちながら協力して活動しています。広大な地域をカバーするこれらのネットワークは、食品企業から返礼として大量の寄付を受け取ることが多く、その取り扱いや配送には困難が伴います。そのため、FUJIは彼らの物流を助ける新たなモデルを構築しています。

具体的には、食品卸売業者としてのフットワークを生かし、一括で受け取った食品をFUJIの倉庫で管理し、各地のこども食堂やフードバンクに振り分けるシステムを確立しました。これにより、企業にとっては効率的に寄付が行え、ネットワークにおいても受け取りや物流の負担を軽減できる仕組みが生まれました。

食品寄付の重要性



この活動は、企業と地域の連携を深めるだけでなく、食品ロスの削減にも寄与しています。FUJIは、食品企業に対して寄付の呼びかけをすることで、寄付食品の流通がスムーズに行える環境を整え、また寄付された食材が地域でどのように活用されているのかの情報共有も行っています。

今後の展望として、FUJIはさらなる企業や団体との連携を強化し、より多くの食品寄付を地域へ届けることを目指しています。学生たちも、地域社会とのつながりを深め、将来的には自らも社会に貢献する活動を続けることが求められています。この産学連携を通じて、新たな価値を創造する機会が増えていくことでしょう。


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