音楽と環境が美しい形で融合した新たなプロジェクトが始動しました。それはヤマハ株式会社と、クリエイティブ集団Konelが共に手掛ける『sound biotope(サウンドビオトープ)』です。この共創プロジェクトは、私たちの日常生活に溢れる視覚情報から、一歩引いて聴覚にフォーカスを当てることで、創造性を高めることを目的にしています。
この第一弾として発表された『sound biotope-magma edition-』は、東京都港区に新しくオープンする書店magmabooks内の特別なゾーン、magma loungeに設けられる音体験です。ここでは、水琴窟の原理に基づき、滴る水の音がもたらす柔らかい響きが空間全体を包み込みます。この環境の中で、私たちは自然と思考が解き放たれていく感覚を体験できるのです。
新たな体験の舞台
magmabooksは従来の書店の枠を超え、知的興奮と創造性を引き出す新業態を目指しています。特徴的なのは、従来の「販売」のみならず、「本と出会う」プラットフォームを提供している点です。書籍を手に取る前から、読み終えた後まで、様々な体験を通じて読者の想像力を刺激する「知は熱いうちに打て」というコンセプトが根付いています。
magma loungeは、読書や作業に適したミニマリスティックなデザインが施されており、集中できるゾーン<FOCUS>と、思考をリラックスさせるゾーン<CALM>が設けられています。これにより、ユーザーは作業に没頭することもでき、同時にリラクゼーションを求めることも可能です。まさに現代のライフスタイルにマッチした創造性を引き出す空間と言えるでしょう。
Konelのビジョン
Konelは、アートとテクノロジーを掛け合わせたプロジェクトの推進を専門とするクリエイティブ集団です。「良いシンギュラリティ」をテーマに、さまざまな革新と実験的な取り組みを行っています。興味深いことに、彼らは人工筋肉やスリープサウンド、さらには脳波に基づく新たな方法による社会課題への取り組みなど、多岐にわたるプロジェクトを展開しています。
今回の『sound biotope』プロジェクトもその一環であり、視聴覚から新しい発見を提供することで、私たちの創造性を高める役割を果たしています。このような試みを通じて、彼らはオープンイノベーションの可能性を探り続けているのです。
未来への挑戦
ヤマハとKonelは、今後も聴覚に焦点を当てた新たな体験を提供し、心が動かされる瞬間を創出することを目指しています。2024年には横浜に新たな研究開発拠点を設立する予定であり、さらなる音楽の可能性を広げていく方針です。新しい音楽体験の潮流を先取りする彼らの動きから目が離せません。
この『sound biotope』プロジェクトに参加することは、単なる「音」を体験するだけでなく、創造性を開花させ、自己を再発見する貴重な機会となるでしょう。あなたもぜひ、『sound biotope-magma edition-』で極上の音体験を味わってみてはいかがでしょうか。