クラダシの新たな挑戦
株式会社クラダシが、月額制のオンライン料理教室「L'atelier de SHIORI Online」を展開している株式会社L’ATELIER de SHIORIの全株式を取得し、子会社化したことを発表しました。この取り組みは、食を通じてフードロスの削減や社会課題の解決を目指すクラダシにとって、重要な一歩となります。
事業内容と背景
クラダシは「ソーシャルグッドカンパニー」であることを掲げ、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。主力事業であるEC「Kuradashi」は、食べられるのに捨てられがちな食品を割引価格で販売し、その売上の一部を社会貢献活動に充てています。これまでに3万トン以上のフードロスを削減し、59万人の会員を持つなど、着実に成果を上げています。
しかし、日本全体のフードロスは464万トンにも及び、これは依然として大きな課題です。クラダシは2024年8月に今後の戦略を明示し、フードロス削減のインフラを築くための事業の拡大や新規事業の展開を計画しています。
「L'atelier de SHIORI Online」の魅力
「L'atelier de SHIORI Online」は、料理家SHIORI氏が手がけるオンライン料理教室で、圧倒的な美味しさと再現性を兼ね備えたレシピを提供しています。これまでに約7,000名の会員を獲得し、400万部以上の著書を出版するなど、非常に多くの支持を受けています。オンラインでの料理教室は参加者同士のコミュニケーションを大切にし、家庭料理のスキル向上を目指すコミュニティを形成しています。
新たにクラダシが取得したことで、食に関するフードロスや気候変動といった課題に対する意識を高め、行動に結びつける施策が期待されています。具体的には、家庭内のフードロス削減に向けた普段の食生活への寄与と、料理を通じた社会貢献活動を推進していくことが目標です。
SHIORI氏のコメント
料理家SHIORI氏は、「料理には人の心を揺さぶり、癒しや自信を与える力がある」と語っています。SHIORI氏は、20年にわたり料理の力を信じて活動してきた経験から、生徒たちと共に「家庭内フードロス」の問題を理解し、その解決に向けた行動を起こす重要性を感じています。料理を通じて、日常生活を楽しむだけでなく、持続的な社会貢献に挑戦したいと考えています。
今後の展望
今後も「L'atelier de SHIORI Online」は、新たに「La Table de SHIORI Online」として生まれ変わる予定です。これにより、より手軽に日常の食卓に役立つコンテンツを提供し続けることを目指します。料理を通じて、食材の無駄を減らし、持続可能な食文化を育む両社の取り組みがどのように発展していくのか、今後の動向に注目です。
クラダシの社会貢献
クラダシは、楽しい買い物を通じて社会を良くするシステムを提案するソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を展開しています。フードロス削減を目的に、掘り出し物の食品をお得に提供するだけでなく、その売上の一部を環境保護や災害支援など広範な社会貢献活動に活用し、持続可能な開発目標(SDGs)に幅広く取り組んでいます。
「L'atelier de SHIORI Online」との連携により、より効果的にフードロスを削減し、社会貢献へとつなげる新たな形が生まれることでしょう。今後も両者の動向を見逃さず、食を通じた持続可能な社会に期待を寄せたいと思います。