異常気象がもたらしたキャベツ供給の影響
株式会社サラダクラブ(以下、サラダクラブ)は、2025年1月17日(金)より、パッケージサラダの一部商品において内容量を変更することを発表しました。この決定は、昨年夏から秋にかけての猛暑や12月の急激な寒波、さらには降雨不足といった異常気象が引き起こしたキャベツの供給不足に起因しています。
キャベツの生産現場
特に、愛知、静岡、九州といった秋冬の主力産地では、キャベツの生育が遅れており、その結果、原材料としてのキャベツの質が低下している状況です。契約農家からも出荷調整のお願いがあり、サラダクラブは原材料の確保に苦労しています。
需要に応えられない状況
サラダクラブでは、昨年度よりも110%以上の原料量を準備していましたが、実際の発注量は130%を超えてしまいました。そのため、供給や生産体制の維持が困難な状態に陥っています。こうした状況が続く限り、サラダの安定供給は難しくなると見られています。
対応策
そのため、2025年1月17日から対象商品において内容量を変更することで、需要の変動に対応する方針です。変更の具体的な内容については追って案内される予定で、期間は2025年3月上旬頃までを見込んでいるとのことです。なお、今回の変更は北海道・東北エリア・沖縄県には適用されません。
サラダクラブの理念
サラダクラブは、パッケージサラダを製造・販売しており、その鮮度と品質に情熱を注いでいます。特に、「洗わずにそのまま食べられる」という利便性を追求した商品は、多くの消費者に支持されています。新型コロナウイルスの影響で、自宅での消費が増える中、パッケージサラダ市場は拡大を続けており、現在では国内最大のシェアを有しています。
サステナビリティへの取り組み
また、サラダクラブはサステナビリティにも力を入れています。フードロスの削減を目指し、産地との安定した取引や、持続可能な生産体制の構築を進めています。工場内で発生する未利用野菜を堆肥にし、それを利用して野菜を育てる循環型農業の取り組みも行っています。
サラダクラブは、今後とも安心・安全で鮮度の高い商品を提供し、パッケージサラダ市場の活性化に注力していく姿勢を示しています。顧客の理解を得ながら、この困難な状況を乗り越えていくことを願っています。