デンマーク国王訪日と青森サーモンの未来
2023年4月23日、デンマーク国王フレデリック10世が日本を訪れ、オカムラ食品工業とその子会社Musholmがサーモントラウトの養殖と増産に関する協定を調印しました。この重要なイベントは、日本とデンマーク間の水産物に関するさらなる協力を意味しています。
協定の背景と目的
調印式は、デンマーク国王陛下の臨席のもと、青森市にあるオカムラ食品工業で行われました。この協定は、中期経営目標2030の一環として、日本では12,000トン、デンマークでは5,000トンのサーモン養殖量の実現を目指します。両社の協力体制を強化し、技術的な交流を通じて、より高い養殖技術の確立を目指しています。
デンマーク大使館でのレセプション
調印後、デンマーク大使館で開催されたレセプションでは、オカムラ食品とMusholmが共同制作した料理が振舞われました。訪れた多くの方々に、青森サーモンとイクラを使用した絶品の寿司や刺身が提供され、両国の文化と食材の融合が体験されました。
シェフ尾沢 亮が手掛ける日本料理
料理は、ジャパンクオリティーソリューションのシェフ、尾沢 亮さんが担当。彼は新鮮な青森サーモンを使用し、昆布締めやドライエイジングといった技法を用いて、鮮度と風味を最大限に引き出しました。また、青森サーモンのハラスを活かした「活き造り一夜漬けの筋子」を使った手まり寿司も話題に。さらに、リゾットに北欧サーモンいくらをトッピングしたZOSUIも登場し、多彩なメニューが好評を博しました。
青森サーモンの特徴とは
青森サーモンは、世界遺産である白神山地の豊富なミネラルを含む水で育ち、特に脂が乗った美味しさが特徴です。4月から6月にかけて新鮮な生サーモンが水揚げされ、まるで肉のような弾力と食感を楽しむことができます。この期間にぜひ味わっていただきたい一品です。
特に、Musholmがデンマークで大切に育てているサーモンの卵、いくらはコクがあり鮮やかなオレンジ色で、料理の彩りを添えます。
今後の期待と展望
オカムラ食品工業は、「海の恵みを絶やすことなく世界中の人々に届け続ける」というミッションのもと、日本とデンマークの架け橋となるべく、さらなる発展を目指しています。今後も、両国の人的・技術的交流を通じて、より良い水産物の提供に努めていくことでしょう。
まとめ
この国際的な協力は、ただのビジネスに留まらず、文化交流や食の楽しみも生み出す大きな可能性を秘めています。青森サーモンの美味しさを通じて、多くの人々にその魅力を伝えていくオカムラ食品工業の今後に期待が高まります。