「モッタイナイ!を、おいしい!に。」プロジェクトが始動
大人気の「氷結®」ブランドを展開するキリンビールが、フードロス削減と果実農家支援に向けた新たな取り組みを始めました。その名も「モッタイナイ!を、おいしい!に。プロジェクト」。このプロジェクトは、企業を超えた協力を通じて、規格外の果実を有効活用し、美味しさを提供しながら社会貢献を目指すものです。
背景と目的
近年、日本でもフードロスが深刻な問題として認識されるようになりました。食べられるのに廃棄される果実が多く、農家や消費者にとっても大きなストレスとなっています。キリンビールは、これまで「氷結®mottainaiプロジェクト」としてこの課題に取り組んできましたが、より広範な効果を得るために、「モッタイナイ!を、おいしい!に。」と改名し、オイシックス・ラ・大地やビビッドガーデンとの協働を開始しました。
果実のフードロス削減に向けて
このプロジェクトでは、廃棄される果実を「モッタイナイ果実」と定め、それを活用した商品を展開しています。これにより、消費者が美味しさを楽しむだけでなく、社会問題の解決にも寄与するという二重の目的を持っています。例えば、オイシックスが提供するミールキット「Kit Oisix」や、ビビッドガーデンによる「モッタイナイ!を、おいしい!に。マルシェ」がその一環です。
プロジェクトの展望と成果
プロジェクトの始動により、より多くのフードロスが削減され、果実農家への支援が進むことが期待されます。すでに、過去の取り組みを通じて、廃棄されるはずだった「横浜特産浜なし」や「高知県産ぽんかん」を商品化し、約3.4万個と約31万個を削減しました。また、売上の一部は農家支援に使用されています。
未来への挑戦
2027年までには、年間250トンのモッタイナイ果実を削減し、100軒の農家がプロジェクトに参加することを目指しています。そして、1200万人のお客様がこの取り組みに関与し、社会課題への意識を高めることを期待しています。このプロジェクトは食卓に新たな価値をもたらし、持続可能な未来をつくるための第一歩です。
参加企業の思い
オイシックスは、フードロス問題は企業単独では解決できないと認識し、業界全体を巻き込むことが必要だと提案しています。ビビッドガーデンも、生産者の評価が正しく行われる社会を目指し、フードロス削減に向けた意識を高めていきます。両社の協力によって、消費者の意識を変え、日常生活の中で自然と社会課題に目を向けるよう仕向けます。
まとめ
「モッタイナイ!を、おいしい!に。」プロジェクトは、消費者が美味しい果実を楽しむことでフードロス問題に取り組める新しい仕組みです。これをきっかけに、消費者と生産者のつながりをより強くし、持続可能な社会を築くために共に努力していきましょう。このプロジェクトの進展にぜひご注目ください!