キユーピー「やさしい献立」シリーズ新商品
キユーピー株式会社が展開する「やさしい献立」シリーズから、新たに魚介系の主食メニューが加わりました。高齢者や介護が必要な方々のために考えられたこの新商品は、食べやすさと栄養価が両立しています。
魚介系メニューの登場
この度発売されたのは「鯛雑炊」「かに雑炊」「鮭雑炊」の3品と、「なめらか鯛ごはん」「なめらかかにごはん」「山椒香るなめらか鰻ごはん」の3品、計6品です。これらは、日本介護食品協議会が定めたユニバーサルデザインフード(UDF)の“舌でつぶせる”や“かまなくてよい”という区分に属しています。
新商品は一般的なおかゆの約1.5倍のエネルギーを含んでおり、100gあたり110kcal以上を摂取可能です。この特長により、食事量が控えめになりがちな高齢者でも、十分なエネルギーを効率よく摂取できるのです。
高齢化社会における食の重要性
2025年には「団塊の世代」が75歳以上の高齢者となり、日本全体の高齢化がさらに進むと予測されています。この背景には、仕事と介護を両立させる「ビジネスケアラー」という新たな課題があります。年々増加する介護離職者の数は、経済的に大きな損失をもたらしているのです。
そのため、企業側でも介護と仕事の両立支援が求められており、介護食品に対するニーズはますます高まっています。「やさしい献立」シリーズは、ビジネスケアラーやその家族にとって、食事準備の負担を軽減する強力な味方となります。
すべての人にやさしい食事
「やさしい献立」シリーズは、介護食という枠を超え、歯科治療中で食材の選択肢に困っている方や、忙しい時にすぐに食べられる食事を求める方、さらには災害時の備蓄用としても利用できます。幅広い用途に対応できる商品群を展開し、食事の質を高めることを目指しています。
商品の特徴と販売情報
新商品は、整体の食感と風味を残しつつ、食べやすさにこだわって開発されています。例えば、鯛雑炊は鯛やかつお節のうま味を引き立て、かに雑炊はかにの香りを強調しています。なめらかごはんでは、優しい食感を実現しています。
これらの商品は2025年3月6日から全国で販売開始予定。すでに販売されている他のメニューと組み合わせることで、日々の食卓に彩りを加え、楽しみを広げることができます。
今後の展望
キユーピーは今後も「やさしい献立」シリーズを通じて、介護のみならずさまざまなニーズに応えられる商品を展開していくことを目指しています。ユニバーサルデザインフードを生活に取り入れることで、支える人にも、支えられる人にも、やさしい食事を提供することが出来るでしょう。私たちの日常生活に溶け込み、誰もが安心して食べられる食事を提供していくことが、居心地のよい食卓作りにつながるのです。
こうして、キユーピーは今後も食事と介護を支える存在として、挑戦を続けていきます。