オンワードホールディングスがコミットする働き方改革
先日、株式会社オンワードホールディングスが「マイナビ転職BEST VALUE AWARD」において、見事「アワード大賞」を受賞しました。このアワードは、給与アップや働き方の改善、キャリア支援に力を入れている企業を振り返る重要な指標となるイベントです。特に、オンワードの取り組みが評価されたのは、いかに従業員が活き活きと働ける環境を整えているかが反映されています。
マイナビ転職BEST VALUE AWARDとは
このアワードは、株式会社マイナビが運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」の主催で、厚生労働省の後援を受けています。給与アップ、生産性向上、キャリア支援の3つの基準をもとに、優秀な企業が選定されます。第一回目の今年度には、44社がノミネートされ、その中から18社が栄えある賞を受賞する運びとなりました。
オンワードの受賞理由
オンワードホールディングスは特に販売職において、上限のない給与水準を目指す新たな仕組みを導入しました。その結果、平均年収は10%向上し、25年卒業生の新卒初任給は16%アップ、さらに新卒採用人数も34%増加という成果が得られました。こうした取り組みが従業員のモチベーションを高め、仕事に対する意欲を引き出す結果となったのです。
さらに、「働き方デザイン」と名づけられたプロジェクトを通じて、全職種での生産性向上にも取り組みました。このプロジェクトでは、業務の効率化やワーク・ライフ・バランスを重視し、実際に残業時間を41.2%削減しました。社員が自らの働き方を改良できる環境を整えることで、心理的な安全性も確保され、高く評価されています。
「働き方デザイン」の具体的な取り組み
このプロジェクトは2019年8月にスタートしました。オンワードでは、チーム単位で定期的に「カエル会議」を開催し、自発的な働き方の改善を進めています。この場で、どのようにより良い働き方を実現できるかをみんなで考え、提案を行うことで、全社員の意識を高めているのです。
給与体系の見直し
特に注目されるのは、販売職における給与体系の改革です。新たな制度では、役職に関係なくセールススキルの向上にともない、誰でも高い給与が目指せる仕組みが導入されています。また、インセンティブ制度も強化され、店舗の予算達成やマーケティングスキルを活かして収益に貢献することで報酬が得られるようになりました。このような制度により、従業員は自らの目指す成果に対し、明確なモチベーションを持つことができます。
副業を応援する文化
また、オンワードでは多様な個性を活かすという観点から、社員が副業などでの自己表現を促進する仕組みも整えています。株式会社オンワードホールディングスの広報担当社員が、プロのベリーダンサーとして活躍していることが紹介され、「人生の二刀流を応援する企業」としての姿勢が評価されました。
今後の展望
オンワードホールディングスは、今後も働き方の改善を通じ、社員の自己実現を支援していく方針です。多様な人材がそれぞれの個性を活かしながら、イノベーションを生み出していくための環境整備に力を入れていくとのこと。受賞をきっかけに、より多くの企業がオンワードの取り組みを参考にし、従業員の幸福度向上へとつなげていくことが期待されています。
会社概要
株式会社オンワードホールディングスは、1927年に創業し、現在はファッション、ウェルネス、コーポレートデザインの3つの領域で事業を展開しています。持続可能な社会の実現を目指し、社員の成長を促しながら顧客中心の経営を貫いていく所存です。企業の変革が進む今、オンワードの取り組みは一つの成功事例として広がりを見せています。