幻の塩をよみがえらせる!
小宝島に位置する「小林工房」は、かつて多くのファンに愛されていた天然海水温泉塩を製造していました。しかし、2023年に塩職人であったご主人が他界したことにより、工房は一時休業となりました。この美味しい塩の物語を再スタートさせるべく、オープンネーム事業承継「relay(リレイ)」が新しい後継者を迎え入れました。
小林工房の歴史
「小林工房」は美しい海で囲まれた小宝島にある塩工房で、天然海水温泉の源泉を使用し、長年にわたって愛され続けてきました。特に旨味を引き出すミネラルが豊富な塩は、料理人から家庭のキッチンまで広く使われており、その味わいは絶品と評判でした。しかし、その背後には悲しいニュースが待っていました。ご主人の死去が工房の運命を変え、2013年から休業状態となってしまったのです。
事業承継の決意
しかし、工房の奥様である礼子さんは、彼の思いを受け継ぐ後継者を見つける決意をしました。2024年3月に「relay」のプラットフォームを活用し、後継者を募る活動を開始します。この取り組みが注目を浴び、2024年7月には大阪在住の保田和橘さんが新たな塩職人として小林工房の再建に取り組むことになりました。
保田和橘さんの挑戦
保田さんは以前から離島での生活を夢見ていた地域おこし協力隊です。彼は小宝島に移住し、この素晴らしい環境での地域振興に努めることを目指しています。また、亡きご主人の思いを継ぎ、幻の塩を復活させるために力を尽くす決意を固めています。「小宝島 温泉塩工房再生プロジェクト」と名付けたクラウドファンディングも実施し、再建に必要な資金を集める活動が始まりました。
クラウドファンディングのこれから
このクラウドファンディングは2025年3月27日から5月5日までの期間で行われ、目標金額は300万円です。集まった資金は、工房の再建や塩作りに必要な機材購入、原水を汲み上げるポンプの修復作業などに使われます。支援を通じて、かつての小林工房の味を取り戻す取り組みと、保田さんが新たな塩の魅力を発信していく様子に期待が寄せられています。
小林工房に注目を
泉のような美しい海水温泉から作られる塩は、ただの調味料ではなく、私たちの心を温める食のストーリーで満ちています。工房が再開した暁には、またたくさんの人々がその味を楽しむことができるでしょう。小宝島の塩の復活を支えるためにも、クラウドファンディングに参加し、この感動的なストーリーを共に見届けましょう。あなたの力が、小林工房の未来を作ることにつながります!