東大発ヘルスケアスタートアップissinの成功
東京大学発のヘルスケアスタートアップ、issinホールディングス株式会社が新たに6.3億円の資金調達を実施した。この資金をもとに、同社は既存事業の拡大や新規事業の研究開発、さらには海外展開を進めていく予定であり、特にスリープテック事業への参入も計画中。これにより、同社の累計調達額は11.7億円に達し、さらなる成長を目指す。
資金調達の背景と目的
issinは「生命力溢れる世界を実現する」というビジョンのもと、さまざまなヘルスケア関連の製品を開発・提供している。現在、体重測定ができるバスマット「スマートバスマット」や、効率的に運動習慣を身につけることができるエクササイズサービス「Smart 5min」、専門家とAIが共同で健康アクションを提案する生活習慣改善サービス「Smart Daily」などが注目されている。
この資金を用いて、issinは今後もハードウェアとソフトウェアを融合させた新しいサービスの開発を進めていく。特に、日常生活に自然に溶け込み、ストレスなく健康管理を継続できる仕組みを設計することが重要視されている。
資金調達の詳細
今回の資金調達の内容は、4.3億円の第三者割当増資および、2億円の融資で合計6.3億円の調達となった。また、主な引受先としては、SMBCベンチャーキャピタルや東京大学協創プラットフォーム開発、かんぽNEXTパートナーズ、中小企業向けの融資を行う商工組合中央金庫など、多様な投資家が名を連ねている。
ユーザーに愛される製品たち
issinの製品の一つである「スマートバスマット」は、バスタイム後に自然に体重を測定できるデバイスだ。この製品は、ユーザーの健康データをAppで自動記録し、必要な情報をAIがフィードバックすることができるという。特に、高齢者の健康管理やダイエットを考える方にとって、非常に便利な製品となる。
「Smart 5min」は、5分間の短時間で行えるエクササイズを提供し、忙しい日常の中でも運動習慣を形成することを助ける。心拍数をリアルタイムで確認できる機能もあり、効果的なトレーニングが可能だ。
さらに「Smart Daily」では、専門のコーチとAIが連携し、個々のライフスタイルに応じた健康アクションを提案。特に特定保健指導を行う企業向けサービスも提供し、実績として参加者の体重を平均3.3kg減少させた事例がある。
投資家からの期待
今回の資金調達に際し、リード投資家やその他の出資者からも多くの期待が寄せられている。東京大学エッジキャピタルパートナーズの郷治友孝氏は、issinの製品がパーソナルヘルスケアの新たな可能性を開くと期待を示した。また、古川圭祐氏も、日常に溶け込むパーソナルヘルスケアで人類の健康に寄与することを強調した。
終わりに
issinは今後、技術革新を進め、より多くの人々に健康的で充実した生活を提供することに力を注いでいく。これからの展開に注目が集まる。
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