春日井製菓が立ち上げた「客相Meetup」とは
愛知県名古屋市を拠点とする春日井製菓株式会社が、地元で活躍するお菓子メーカー5社との共同で勉強会「客相Meetup」を初めて開催しました。この取り組みは、顧客体験を向上させることを目指しており、企業間でのノウハウを共有し合う場として設けられました。
この勉強会は、主にお客様相談室の担当者や営業スタッフが集まり、商品の購入前から利用後までの全ての顧客体験に焦点を当てています。顧客サポートの質が顧客の購買意欲に大きく影響するという調査結果に基づき、意見交換や講義を通じて学び合うことが狙いです。顧客の声を直接聞けるこの貴重な機会を利用し、参加した企業はそれぞれの対応力を深めることが期待されています。
地元企業の絆と顧客体験の重要性
この「客相Meetup」には、春日井製菓を含む5社が参加しています。安部製菓、カクダイ製菓、共親製菓、名糖産業といった地元のお菓子メーカーが集まることで、単なるビジネスの関係を超えて、新たな絆が生まれる機会にもなっています。
特に彼らは、毎年「おかしなハロウィン」という地域イベントを共催しており、そこでの交流を通じて、より深い信頼関係を築いてきました。
勉強会の開催に至った背景には、「ハロウィン以外でも積極的に意見交換をしたい」という思いがあり、今後も定期的に学び合う場を設けていく予定です。
お客様相談室の重要な役割
お菓子業界の特徴として、BtoB取引が中心であるため、一般消費者との接点は限られています。そのため、お客様相談室は、顧客の声を聞く貴重な窓口であり、企業や商品に対するイメージを形成する重要な役割を担っています。
春日井製菓の担当者、山口(仮名)は、5年間のグミ工場での経験を経てお客様相談室に移動しました。彼女は「この仕事が自分にぴったり」と語り、どんな仕事でもモチベーションを高めるための3つの秘訣を共有しています。その中には、仕事に飽きないコツや、楽しむ理由、自社のファンになることが含まれています。
参加企業からの声
「客相Meetup」に参加した企業の担当者たちは、山口の前向きな姿勢や優れた対応力に感銘を受けています。特に、各社の担当者は、自社でどのように顧客体験を向上させるべきかについて多くのインスピレーションを得たとコメントしています。
安部製菓の担当者は、「山口さんの人柄と対応力に驚いた」と述べ、カクダイ製菓の担当者も「こういった企画は今後も続けていきたい」と意気込みを示しています。それぞれの企業が「客相Meetup」を通じて受けた影響は、顧客体験の向上だけでなく、社員のモチベーションにもつながることでしょう。
今後の展望
「客相Meetup」はまだ始まったばかりの取り組みですが、その有意義な成果が期待されています。次回は名糖産業で開催される予定で、さらなる意見交換が進められるでしょう。参加者同士の交流を通じて、顧客体験や商品への理解が深まり、そして新たな成長の機会が生まれることを願っています。
このような勉強会の継続が、企業間の連携を深め、地域のお菓子メーカー全体の質向上に貢献することでしょう。顧客満足度の向上が、ビジネスの成長にもつながるという認識を持ち、今後も「客相Meetup」に期待が寄せられています。