特殊詐欺防止に貢献したファミリーマート店長が感謝状を受賞
島根県松江市に位置するファミリーマート松江学園南店の店長、山内氏がこの度、特殊詐欺被害防止のための取り組みにより、島根県警察から感謝状を贈呈されました。この活動は、地域社会における安全性向上に向けた重要な一歩とされています。
表彰の背景と山内店長の想い
今回の表彰式は、2025年の4月30日に島根県警察本部で行われました。山内店長が受け取った感謝状は、地元のコンビニエンスストアの店長として、特に特殊詐欺への対策や被害防止に取り組んできたことを評価されたものです。「まさかこのような賞をいただけるとは思っていなかったので、大変嬉しいです」と感謝の気持ちを表した山内店長。
彼は、自身がこの活動に踏み込むきっかけとなったのは、日々の業務の中で遭遇する詐欺の被害者たちの姿を見ていたからだと言います。特に「詐欺に遭いそうになっている方々が、警察に相談することにハードルを感じていることを実感しています」と語り、詐欺被害を未然に防ぐためには、まず話しやすい相手に相談することが大切だと考えています。
小売業者への呼びかけ
山内店長は「私たち小売業に従事している者として、流通業全体で詐欺をなくす意識を持って、積極的にお客様の相談に乗ってほしい」と他の店舗の店長やスタッフへの呼びかけを行いました。シンプルだけれど大切なことは、少しでも不審に思ったら、気軽にスタッフに相談してほしいということです。「スタッフ全員が気づけるわけではありませんので、不安に思ったら、どうぞ遠慮なく声をかけてください」と強調しました。
知識を広げる「ストップ・オレオレ詐欺47」の活動
山内店長の活動は、単なる一人の店長としての取り組みを超え、全国的な「ストップ・オレオレ詐欺47」というプロジェクトにもつながっています。このプロジェクトは、全国47都道府県警察と共に、特殊詐欺防止に向けた広報啓発活動や知識の普及を目的としており、2018年からスタートしました。
このような取り組みが、少しずつですが全国的に広がり、地域の安全を守ろうとする意識が高まっていることは喜ばしい限りです。山内店長の姿勢は、多くの小売業の従事者にとっての手本となり、新たなネットワークを生み出すきっかけとなることでしょう。これからも彼のような取り組みが続き、一人でも多くの人々が詐欺の被害に遭わないことを願います。