髙島織物110周年記念:伝統と現代が融合した新作帯発表会
京都に本拠を置く髙島織物が、創業110周年を迎え、新たな取り組みとして新作帯の発表会を全国4ヶ所で開催します。このイベントは、日本の伝統技術と現代のセンスが融合した作品を通じて、帯の新たな価値を提案するものです。
発表会の概要
発表会は、東京・京都・広島・福岡の4会場で行われます。まず、東京では9月22日から24日まで開催され、初日の22日には「第1回髙島織物デザインコンテスト」の受賞式も併せて行われる特別な日となっています。
- - 東京会場 似たように、東京での開催は、原宿駅から徒歩9分の場所に位置するUltraSuperNew Gallery Tokyoです。
- - 京都会場 京都では、11月3日から5日まで、株式会社髙島織物百代織染館で開催されます。この会場は京都駅から車で25分の距離です。
- - 広島会場 12月20日から22日には、合人社ウェンディひと・まちプラザ北棟4階ギャラリーで行われ、袋町電停から徒歩3分です。
- - 福岡会場 最後に福岡は、1月23日から25日まで開催予定ですが、場所は未定です。
いずれの会場も入場料は無料で、開催時間は10:00から17:00まで。多くの方々に来場いただき、髙島織物の魅力を感じていただけることを期待しています。
デザインコンテスト受賞作品
今年の注目は「第1回髙島織物デザインコンテスト」の受賞作品です。全国から334名の応募があり、その中からグランプリに選ばれたのは、一条咲さんの「微睡みの春」という作品です。この作品は、春の訪れをテーマにしており、葉や花が虹色に輝き、銀の蝶で華やかさを演出しています。
壮大な自然を感じさせるこのデザインは、多くの人々の視線を惹きつけることでしょう。
新作帯の魅力
髙島織物の新作帯も見逃せません。特に注目されるのが、
- - 研ぎ出し螺鈿技法を駆使した帯。これは和紙の上に樹脂を使って絵を描き、漆や染料、金銀箔を重ねて研ぎ出すことで、1点1点がユニークな仕上がりとなる個性的な帯です。
- - 青銅箔袋帯は、古代ローマ時代の美を再現しており、透明感のある美しさが特徴です。これにより、着物に特別な雰囲気を加えます。
- - また、経錦着尺は色とりどりの彩色を駆使して紋様を織り出す、最も古い歴史を持つ織物で、伝統と現代性の両方を感じさせる作品となっています。
まとめ
髙島織物の新作発表会は、日本の伝統的な技術と現代的なデザインの融合を楽しむ貴重な機会です。特別な帯を通じて、着る人の心を彩る新たな発見を期待しています。ぜひ足を運び、この美しい芸術作品を体感してください。