第23回『このミステリーがすごい!』大賞の文庫グランプリ作品2作
株式会社宝島社が主催する『このミステリーがすごい!』大賞から、待望の受賞作品が文庫化されます。今年の『文庫グランプリ』に輝いた作品、松下龍之介の『一次元の挿し木』と香坂鮪の『どうせそろそろ死ぬんだし』が、2025年にそれぞれ手に入る日が待ち遠しいですね。
文庫グランプリの魅力とは?
『このミステリーがすごい!』大賞は、2002年に設立され、ミステリーとエンターテインメントの新たな才能を発見・育成することを目的としています。2002年から続くこの賞は、その名の通り、数多くのヒット作を世に送り出してきました。その中でも、2020年から始まった新たな試みである「文庫グランプリ」では、より多くの優れた作品が文庫として刊行されています。
数々の文庫がヒットを飛ばす中で、『レモンと殺人鬼』のような作品は、なんと32万部を突破しました。このように、文庫本は手軽に読めるアイテムとして多くの読者の支持を集めており、新人作家のスタート地点ともなっています。
『一次元の挿し木』 - 迷宮を行く
【作品情報】
- - 発売日:2025年2月5日
- - 定価:900円(税込)
『一次元の挿し木』は、二百年前の古人骨が引き起こす衝撃の真相に迫る物語です。ヒマラヤ山中で発見された人骨と、四年前に失踪した妹のDNAが一致するという衝撃的な発見から、主人公は様々な謎に巻き込まれていきます。この作品は、重版決定の喜びや受賞コメントからも、その完成度が伺えます。著者の松下氏も、ストーリー構築に苦労した様子を語っており、それが逆に読者の興味を引く要因となっています。
『どうせそろそろ死ぬんだし』 - 二度読み必至のサスペンス
【作品情報】
- - 発売日:2025年3月5日
- - 定価:800円(税込)
続いての作品『どうせそろそろ死ぬんだし』では、探偵とその助手が不審な死の背後に仕掛けられた真実を探り、驚愕の展開が待ち受けます。この作品もまた、ユニークな設定が読者の心を魅了し、二度読みを誘発する仕掛けを巧妙に盛り込んでいます。
まとめ
直近の発表により、ますます私たちのワクワク感は高まるばかりです。『このミステリーがすごい!』大賞の影響を受けた作品として、多くの新しい才能が輩出される道を閉ざさないよう、宝島社は引き続き新たな挑戦を続けていくことでしょう。これからは文庫を通じて、才能溢れる作家たちの作品を楽しむ機会がますます増えていくことを期待しています。