松岡和子の挑戦
2025-03-14 09:40:44

翻訳家・松岡和子さんが語るシェイクスピア作品翻訳の魅力と挑戦

翻訳家・松岡和子が語るシェイクスピア翻訳の苦闘と喜び



シェイクスピアの戯曲は、古典文学の最高峰とも言われ、数多くの舞台作品や映画に影響を与えています。そんな作品を全37作翻訳したのが、翻訳家の松岡和子さんです。彼女は28年という長い歳月をかけて、舞台が進行する中でそれぞれの戯曲を訳すという、並行作業に挑戦してきました。松岡さんの翻訳家としての人生や、数々のエピソードについて紹介します。

ラジオ番組でのインタビュー


TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』の中で、松岡さんはその翻訳の過程や、蜷川幸雄さんとの関わりについて語りました。蜷川さんは、全作上演を目指して、松岡さんの翻訳を舞台に合わせながら進めるというユニークなプロジェクトを展開していました。

幕間のエピソード


松岡さんは、蜷川さんとの稽古場での思い出を語ります。「彼の演出は、いつも大胆でした。特に、翻訳に対してのダメ出しはとても厳しかったけれど、そのおかげで自分の表現力が磨かれました」と振り返ります。ここでのエピソードは、松岡さんの翻訳家としての成長に大きな影響を与えたそうです。

「ロミオとジュリエット」での気づき


第二夜にて、松岡さんは「ロミオとジュリエット」という戯曲に対するある違和感に気づいた話をしました。翻訳の中で言葉が持つニュアンスや、文化的な背景をどう捉えるかが最も重要であることに気づかされたと言います。この気づきが、彼女の翻訳者としてのアプローチをさらに深めることとなりました。

シェイクスピア研究のきっかけ


松岡さんが戯曲翻訳の世界に入ったきっかけは、大学のシェイクスピア研究会での経験でした。「当時、仲間たちと舞台の面白さを語り合う中で、翻訳の楽しさを知りました。それが私のライフワークに繋がっていくとは思いもしませんでした」と彼女は語ります。このように、自身の興味や情熱が翻訳家としての道を選ぶ背中を押したとも言えるでしょう。

翻訳を通じた新たな発見


松岡和子さんの翻訳は、単なる言葉の置き換えではなく、作品本来のメッセージや感情を日本語で適切に表現することに重きを置いています。「翻訳は、文化をつなぐ架け橋だと思っている」と彼女は語ります。作品を翻訳する際、ただ訳すのではなく、シェイクスピアが伝えたかったことをどのように現代に伝えるかという、新たな発見を追求しているのです。

このように、松岡さんがシェイクスピアの翻訳を通じて学んだこと、感じたことは多岐にわたります。彼女の翻訳家人生は、情熱に満ちており、先人の作品を新しい形で届ける貴重な仕事です。これから翻訳の世界を目指す方々にとって、松岡さんの話はきっと励みになるはずです。彼女の貴重な体験を知ることで、シェイクスピアの作品に対する理解も深まることでしょう。


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