ウガンダの難民支援を目指すRICCI EVERYDAYの挑戦
ウガンダ北部の難民居住地域で、RICCI EVERYDAYが新たな挑戦を始めました。難民の方々の自立を支援するための「コミュニティ・ナビゲーター」制度の導入を目的としたクラウドファンディングが、2025年8月4日から始まります。目標金額は200万円。このプロジェクトは、リーダーシップを育成し、難民が社会へと再び貢献できる未来を造ることを目指しています。
クラウドファンディングの背景
国連難民高等弁務官(UNHCR)の報告によれば、2024年には世界中の難民数が1億2000万人を超えるとされています。ウガンダはその中でもアフリカ最大の難民受け入れ国として知られていますが、紛争や国際的な援助の削減により、厳しい人道的状況に直面しています。特に、アメリカの国際援助削減により、ウガンダ行う支援活動が多く停止に追い込まれました。
ウガンダ政府の年間予算の1.5%が消失し、これまで食糧配給を受けていた多くの難民が支援を受けられずに困窮しているのが現実です。このような背景の中、RICCI EVERYDAYの新たな取り組みは、難民の生活向上に向けた希望の光となるでしょう。
「コミュニティ・ナビゲーター」の役割
RICCI EVERYDAYでは、UN Womenとの協業で、自立のためのスキルを提供しています。しかしスキルを習得するだけでは十分ではありません。従って、専門的なコーチングが必要です。このコーチングを担う役割が「コミュニティ・ナビゲーター」です。彼らは難民の方々の目標に寄り添い、長期的に支援する存在として活動します。
このプログラムでは、難民居住地区内で活動するナビゲーターを育成し、約150人の受講者に対して職業訓練を提供し、その後の影響を検証することを目的としています。
プロジェクトのリターン
クラウドファンディングでは、全18種類のリターンを用意しています。その中でも特に注目されているのが「PAY IT FORWARD」というコンセプトがプリントされたオリジナルTシャツです。このTシャツは、南スーダンの難民が制作した刺繍デザインをモチーフにしています。
デザインにはウガンダの国鳥、ホオジロカンムリヅルが取り入れられており、絆やつながりを象徴しています。ファッションを通じて、難民への理解を深められることでしょう。
RICCI EVERYDAYの使命と展望
RICCI EVERYDAYは、これまでも都市部のシングルマザーを採用し、社会的に疎外されがちな女性の自立を支援してきました。コロナ禍をきっかけに、より多様な人々との連携を強化し、モノづくりの魅力を広める活動も行っています。
2023年末には難民支援関連の調査も始まり、現地で自立を目指す女性たちの姿に触れる機会を得ました。彼女たちは自らの経験を他者に伝え、助け合いの精神を持っていることが印象的でした。難民支援の未来へ向けたRICCI EVERYDAYの旗印、これからの展開に期待がかかります。
RICCI EVERYDAYについて
RICCI EVERYDAYは、カラフルで機能的なアフリカンプリントを用いた製品を展開するライフスタイルブランドです。創業から今まで、困難な状況にある女性たちの自信を育てる事業を行ってきました。2025年には創業10周年を迎え、さらなる挑戦を続けます。ウガンダのものづくりを世界に伝えるため、今後も活動を展開していくことでしょう。