パン食の新潮流
2025-03-27 12:02:25

2024年の日本におけるパンの新たなトレンドと夕食への可能性

日本のパン市場の現状と新たな潮流



4月12日はパンの日。この記念日をきっかけに、日本のパン市場について考える良い機会です。最近、ミンテルジャパンが発表したレポートでは、世界でのパンと焼き菓子のトレンドが浮き彫りになっています。インフレや市場縮小の影響を受けている日本市場の現状にも関わらず、パンの消費は根強いものがあります。特に、朝食にパンを食べる人は59.7%に達し、一方でご飯を食べる人は45.5%と、パンが食文化に浸透していることが分かります。

市場の厳しい現状



しかし、パンの需要が高まっているにも関わらず、日本のパン屋の倒産数は過去最高に達しました。コロナ禍で持ち帰り需要が高まったものの、2023年には85%増と大幅に増加しています。これは、小麦価格の高騰やバター、牛乳などの材料費上昇が影響しています。消費者に対して製品コストを反映するのが難しい状況が続き、パン屋が健全な経営を維持するのは容易ではありません。

新たな成長領域、夕食へのパンの提案



このような状況において、新たな成長領域として注目されているのが「夕食用のパン」です。日本では、夕食時にパンを食べる習慣が根付いていないのが現実。特に、女性の約半数が夕食用のパンを購入しないというデータもあります。しかし、ハード系パンの需要が高まる可能性を秘めています。

現在、ベーカリー業界では、和食との相性を意識した新たなパンの開発が進行中です。「出汁パン」と呼ばれるパンがその一例で、和食との組み合わせが期待されています。これにより、夕食のスタイルが変わる可能性が生まれているのです。

さまざまなパンと料理の組み合わせ



さらに、パンとおかずの組み合わせを考えたメニュー提案が鍵となります。たとえば、ライ麦パンにはクリームチーズとハムを、全粒粉パンにはチキンソテーを組み合わせることで、手軽に夕食を楽しむアイディアが広がります。

また、米粉パンなど和食と融合させた新たな提案も、消費者に支持される要素になるでしょう。「炊かなくていい主食」としての米粉パンは、忙しい人にとって新しい選択肢となるかもしれません。

未来に向けた展望



日本の消費者が多様なパンを求めている中、夕食用のパンの認知度を高めることで市場を拡大する潜在能力は十分にあります。ミンテルジャパンの調査結果からも、今後の展開に期待が寄せられています。インフレや市場縮小という厳しい現実の中で、夕食へのパンの導入が新たな風を吹き込む切っ掛けとなることが期待されます。今後の努力が、ベーカリー市場の立て直しに繋がることを願っています。


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