チェーホフの新作舞台
2025-11-06 19:46:54

思わず笑顔になる新作舞台『チェーホフを待ちながら』の魅力に迫る

思わず笑いがこぼれる舞台『チェーホフを待ちながら』



2025年11月6日、まつもと市民芸術館の小ホールにて開幕する『チェーホフを待ちながら』は、脚本・演出を土田英生(MONO)が手掛けた新作舞台です。アントン・チェーホフというロシアの劇作家をご存じでしょうか?彼の作品は深淵な人間関係を描きつつも、時に滑稽さを感じさせます。本舞台では、そのチェーホフ作品の持つ独特のユーモアを大胆に潤色し、観客をクスリと笑わせる内容となっています。

物語の展開



物語は、ある広場に集まった5人の男女の会話から始まります。イスを並べ、周囲にはガラクタが散乱するその場所では、彼らが一人の“待ち人”を待っています。最初は不穏な空気が漂い、痛快な会話が繰り広げられていきます。

待望の男が現れたことで物語は急展開を迎えますが、彼の名は「ゴドー」。実は、本当の待ち人はアントン・チェーホフだったのです。5人は失望するものの、ゴドーが「チェーホフになる努力をする」と言い出すことで、彼らの会話はチェーホフ作品に関するものに変わります。

演技者たちの魅力



この舞台では、山内圭哉、千葉雅子、金替康博、新谷真弓、武居卓、そして土田英生といった幅広い演技力を誇るキャストが揃っています。彼らの間に生まれる絶妙なコンビネーションによって、物語は一層息をのむような緊張感をもって進行していきます。堂々とした演技と見事なタイミングで織り成されるコントのようなやりとりに、観客はすぐに引き込まれてしまうことでしょう。

特に注目すべきは、山内圭哉による「煙草の害について」の一人芝居。恐妻家の彼が、講演を行いつつ知らぬ間に妻の悪口に話が逸れていくシーンには、思わず笑いがこぼれます。その巧みな演技は、観客を引きつける要素の一つです。

親しみやすい内容



チェーホフ作品と聞くと、難解な印象を抱くかもしれませんが、本舞台ではその作品群を身近に感じられる形にアレンジされています。例えば、元々は所有地に関する口論を描いた『結婚申込』が、隣家との柿の木を巡る話に変わるなど、観客が共感できる要素が盛り込まれています。このように親しみやすいエピソードが展開されることで、観客は一層楽しめるでしょう。

演出の新たな風



土田英生の手により、従来のチェーホフの形を守りながらも、現代風にアレンジされた本作。笑いが絶えず、クセになる内容に仕上がっています。舞台を見てみると、チェーホフといえども新たな笑いの可能性を感じられる作品に仕上がっています。

まつもと市民芸術館での公演は2025年11月6日から9日まで、その後、KAAT神奈川芸術劇場で11月12日から16日まで行われます。ぜひこの機会に、ちょっと風変わりなチェーホフのユーモアを劇場で体感してみてください!


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