落語を活用した詐欺防止の新しい試み
福岡県庁で行われた「第11回ニセ電話気づかせ隊推進委員会」では、特別防犯支援官の吉原朝馬氏が新作落語「詐欺に喝(勝つ)!2」を披露しました。この取り組みは、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の増加に対応するためのものです。
特殊詐欺の巧妙な手口を解説
新作落語では、最新の特殊詐欺手法に焦点を当て、実際の手口をユーモラスに紹介しています。注意が必要な事例として、国際電話の利用が大きな問題となっていることが挙げられます。「電話番号の冒頭に『+』が付いた国際電話番号」を使用することで、相手の画面に警察署の番号が表示される仕組みや、LINEを利用して警察官のふりをして個人情報を引き出そうとする手口が紹介されました。
笑いを交えた啓発活動
今回の講演は、笑いを取り入れることで、参加者が特殊詐欺について考えるきっかけとなるよう工夫されています。吉原氏は、参加者がより親近感を持って詐欺について学べるよう、詐欺の背後にある心理や対策を分かりやすく伝えました。
国際電話利用休止の重要性
また、講演の後半では「国際電話利用休止」の具体的な申請方法にも触れ、参加者がすぐに実践できる情報を提供しました。これにより、特殊詐欺の被害を減少させるための手段を明確に提示しています。国際電話不取扱受付センターの設立を背景に、オペレーターによる支援が平日9時から17時まで行われていることも案内されました。
開催概要
このイベントは、特殊詐欺に対する身近な問題意識を高める良い機会となり、今後も続けられることが期待されます。福岡県内に限らず、全国的に広がる活動として定期的な開催が求められています。社会全体で特殊詐欺に対する防止策を講じる必要性が改めて強調されました。吉原氏の新作落語は、詐欺対策に関心を持つ全ての人にとって一助となること間違いありません。