放置竹林問題を解消する竹炭チーズケーキの挑戦
日本の美しい山々に広がる森林ですが、その中でも特に注目されるべきは放置された竹林です。放置竹林は、笹のように成長し続ける竹が手入れ不足で密集し、さまざまな環境問題を引き起こしています。この度、LOCAL BAMBOO株式会社(代表取締役:江原太郎)が放置竹林を有効活用するために開発したのは、美味しい「竹炭チーズケーキ」です。この珍しいスイーツの背後には、環境を守るための熱い思いが秘められています。
放置竹林とその影響
日本は森林資源が豊富であり、全国の約3分の2を占めています。しかし、竹林の面積は年々拡大し続ける一方で、多くの放置竹林が増加しています。高齢化や林業の担い手不足などが原因で、竹林は手入れされず、二酸化炭素吸収という公益的機能を果たせなくなっています。さらに、放置竹林が生物の生息地となり、イノシシなどの害獣を引き寄せることで、人々の生活にも影響を及ぼしています。
竹炭の持つ力
そこでLOCAL BAMBOOが考えたのが、竹を使った新たなプロダクト「竹炭」です。竹を焼いて炭にすることで、成長しすぎた竹を有効活用できるのです。竹炭は微細な穴が無数に存在し、1gの竹炭の表面積はなんと1,000平方メートルを超えます。加えて、竹炭は無味無臭で使いやすく、さまざまな栄養素を土壌に補充することができます。さらには、有機物や不純物、化学物質を吸着し分解する能力も持ち合わせています。
竹炭チーズケーキの誕生
竹炭の特徴を生かし、特に注目されたのが今回の「竹炭チーズケーキ」です。このケーキは、竹炭パウダーを練り込んで作られています。もちろん味には影響せず、見た目の黒さとは裏腹に、濃厚でクリーミーな味わいが口の中に広がります。
このプロジェクトは、「メンマ」を食べることで竹問題を解決しようという志を共有する「Menmmer(メンマー)」という仲間たちと共に進められています。パティシエたちは、竹炭を使った「黒いお菓子」を数多く開発し、その中から特に美味しかったチーズケーキを今回の商品として選出しました。
未来への展望
というわけで、LOCAL BAMBOOはこの竹炭チーズケーキを通じて、放置竹林の問題を多くの人に認知してもらいたいと考えています。竹炭を使用したお菓子のラインナップも拡大中で、パウンドケーキやシュークリームなども登場予定です。この活動を通じて、国産竹炭のブランド力を高め、若い世代に手に取ってもらえる魅力的な商品を作ることが目指されています。
竹問題を解決するためのご協力を
私たちが竹炭を美味しく食べることで、放置竹林や竹害の問題解決につながります。こうした魅力的な食材をもっと多くの人に知ってもらい、その効果を実感してもらいたいと願っています。ぜひ、「竹炭チーズケーキ」を一度試してみてはいかがでしょうか?
LOCAL BAMBOOの取り組みと、その美味しさを一緒に楽しむことで、私たちの未来に繋がる「食べることで解決」できる社会を築いていきましょう!