近年、健康経営が企業の重要な経営戦略として注目を浴びています。企業が従業員の健康を考える中で、熊本トイメディカル㈱はいくつかの新しいサービスモデルを模索してきました。その中で、従業員の健康を積極的に支援するため、次世代の減塩調味料『零(ゼロ)』を使った実証実験が行われました。この実験は、ソフトバンクの社員食堂「カフェシバ」で実施され、全3回にわたって進行します。
減塩調味料『零』とは?
『零』は、従来の減塩調味料とは異なる新しいメカニズムで設計されています。一般的には塩化カリウムが使われることが多い減塩調味料ですが、これは腎機能に問題がある方にとって注意が必要です。そこで『零シリーズ』では、海藻由来の食物繊維「塩分吸着ファイバー」を使用し、体内への塩分吸収を抑えつつ、味わいを両立させることを目指しています。
実証実験の内容
実証実験は、昨年12月17日を皮切りに始まり、1月10日、そして2月28日の全3回にわたって実施される予定です。第二回として提供されたのが「3種類の味が選べるサバのガーリックソテー」です。このメニューは、一般的なガーリックソテーに『零しお』『零塩胡椒』『零粉末醤油』の3つの調味料を加えることで、味のバラエティを楽しむことができます。当日は131食が提供されました。
アンケート調査から見えた反響
メニュー提供と同時に行われたアンケート調査では、次のような質問がなされました。「このような減塩メニューを継続して食べたいと思いますか?」という質問に対し、67%の人が「とても食べたい」、33%が「まあまあ食べたい」と回答しました。これは、食堂の利用者全員がリピートを希望するという結果で、多くの社員の健康志向が伺えます。
さらに、実際にこのメニューを食べた人々からは、「塩分を気にせず楽しめるのが良い」「本当に減塩になっているの?と感じるほど味がしっかりしている」と高評価を得ています。『零』は、美味しさと健康の両立を実現するために開発された調味料であることが証明されました。
今後の展開
トイメディカルは、これからも食事による健康管理を重視していく方針です。次回のコラボメニュー提供は2月28日に予定されており、さらに多くの人々に健康的で美味しい食事を提供することを目指しています。
企業の健康経営を進めるトイメディカルの取り組みは、他の企業や業界にも波及し、ますます注目を集めています。自社の技術を活かして、さまざまな食品の開発へともつながるこの試みは、今後も注目していきたいポイントです。健康を考えた食事を日常に取り入れることで、より良いライフスタイルを築いていけるでしょう。