2024年度リコール速報:国産車・輸入車の動向を探る
2024年度の自動車リコールに関する速報値が国土交通省より発表されました。この情報は、自動車オーナーにとって非常に重要です。本記事では、その詳細な内容を発表資料に基づいてお届けします。
リコール件数と対象台数
2024年度のリコール届出の総件数は337件で、昨年度よりも12件の減少が見られました。また、総対象台数は7,564,968台で、こちらも前年から539,249台の減少が確認されています。国産車と輸入車では、以下のような状況がありました。
- - 国産車:167件のリコールが届出され、対象台数は6,924,715台。この数値は前年に比べ、件数が2件減り、対象台数が703,325台減少しています。
- - 輸入車:170件のリコールが届出され、対象台数は640,253台。昨年度と比較すると件数が10件減少し、対象台数は164,076台の増加を記録しました。
リコール累計データ
年度毎にリコールの受けた車両は増え続けており、オーナーにとって必要な情報はますます重要になっています。リコール対象台数が多かった車種について見てみましょう。
主要なリコール情報
ここでは、リコール件数が多かった上位3つの車種について詳しく説明します。
1.
ダイハツ タント 他 (合計15車種)
-
対象台数:1,710,607台
-
不具合内容:前部座席の付けボルトが不適切に締め付けられており、走行中の振動でボルトが緩む恐れがあります。最悪の場合、衝突時に座席が動いて保護性能が発揮できなくなる可能性も。
-
届出年月日:2023年9月20日
2.
ホンダ N-BOX 他 (合計8車種)
-
対象台数:1,556,855台
-
不具合内容:排気ガス再循環装置(EGR)のプログラムが不適切なため、走行中にエンジンが停止し、再始動ができなくなる恐れがあります。
-
届出年月日:2024年1月31日
3.
ホンダ タクト 他 (合計6車種)
-
対象台数:598,797台
-
不具合内容:クランクケースとミッションケースの管理方法が不適切で、ミッションオイルの漏れを引き起こす可能性があります。問題が発生すると後輪がロックし、転倒の危険性があります。
-
届出年月日:2023年10月31日
このように、リコール情報は単なる数字ではなく、自動車オーナーやユーザーにとって直に関わる重要な内容です。
まとめ
リコールはユーザーやメーカーにとって非常に深刻な問題です。特に、今回発表されたリコール件数や対象台数を踏まえ、自分が所有している車が該当するかどうか、しっかりと確認することが求められます。情報を元に、安全運転を心がけ、必要に応じてディーラーへの連絡を忘れずに行いましょう。