衣装デザインの魅力を解き明かす特集
ファッションは単なる衣服ではありません。それはアーティストの表現、そのままの感情を伝える重要な要素です。8月4日号の「WWDJAPAN」は、ますます注目を集める衣装デザインの世界に迫ります。
若者の心を掴む衣装とは?
近年、ミュージックビデオやステージでのアーティストの衣装が、若者たちの注目を集めるようになっています。特集では、衣装業界の仕組みを三つの視点、つまり発注者、制作者、そして着用者から分析し、クリエイターたちの考えを探ります。特に、約20年にわたって衣装業界に携わってきた「装苑」の編集長である玉利亜紀子氏や、多様なアイドルの衣装を手掛けることで知られるクリエイティブ・ベースのTEN10など、実力派のクリエイターにインタビューしました。
藤井風の特注衣装に焦点を当てる
特集の中でも特に注目なのは、現在の日本音楽シーンの先端を行く藤井風の特注衣装です。彼の楽曲「Hachikō」と、2024年8月に行われるYouTubeの生配信スタジアムライブ「Feelin’ Good」に焦点を当て、衣装スタイリストの島田辰哉がどのように藤井の楽曲の世界観を衣装に反映させるかを解剖します。
「衣装制作は、私一人で行えるものではありません」と語る島田は、周囲のクリエイターと密に連携を取りながら進めています。特集では、そのプロセスや、彼が信頼を置く作り手たちとの協働がどのようにクリエイションに影響を与えるのかを詳しく紹介します。藤井が身に纏う島田のディレクションによる衣装も、ぜひ表紙からご覧ください。
2025-26年秋冬オートクチュール・ファッション・ウィークをレポート
特集の第2部では、2025-26年秋冬のオートクチュール・ファッション・ウィークを振り返ります。デザイナー交代やブランドの戦略の見直しが影響し、いくつかの常連ブランドが不参加となった中で、大きな変革期を迎えた「バレンシアガ」と「メゾン マルジェラ」にスポットを当てます。新たな方向性を提示した両ブランドの戦略と魅力をお伝えします。
ハイジュエリーとスカーフ特集
さらに、ハイジュエリーの世界に迫る特集も見逃せません。パリ・オートクチュール・ウィーク中に発表された新作の中から、神秘的で豪華なジュエリーを紹介。また、インフルエンサーマーケティングツールのエーストリームとの連携により、スカーフに関する新連載「#FASHION ANALYTICS」もスタート。SNSでのトレンドを分析し、現代のファッションにおけるスカーフの重要性を浮き彫りにします。
締めは小林幸子
特集の最後には、日本歌謡界の“ラスボス”小林幸子が登場。彼女の豪華なステージ衣装の裏に隠れた深い思いや、そこに込められた人間味について解き明かします。衣装デザインがもたらす魔法と、それを支えるクリエイターたちの情熱を、ぜひ特集を通じて感じてください。
今号は、「WWDJAPAN」のファッション特集として、大ボリュームの内容でお届けします。その魅力をご自身の目で確かめてください。