映画『万事快調<オール・グリーンズ>』での南沙良の挑戦
俳優・南沙良さんが、期待の新作映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』で主演を務めることが発表されました。この映画、波木銅の同名小説を基にしたもので、彼女は夢見るラッパー、朴秀美(ぼく・ひでみ)を演じます。主人公の秀美は、学校や家庭に居場所が見つけられず、鬱屈とした日々を送る高校生。自らの希望を見つけるために、彼女と仲間たちは「オール・グリーンズ」という同好会を立ち上げ、一攫千金を狙った禁断の活動を始めます。
この映画は、児山隆監督の手によって生まれ、2026年の公開が予定されています。児山監督は、自身の作品『猿楽町で会いましょう』でも大きな話題を呼んでおり、彼の独創的な演出がどのように本作に息づくのか、期待が高まります。
南沙良の多彩な役柄
南沙良は、最近公開された映画『愛されなくても別に』でも主演を務め、観る者の心を掴みました。彼女が演じた宮田陽彩は、浪費家の母親に依存し、期待を抱けないでいるというキャラクターで、多くの人が共感できる感情を繊細に表現しました。一方で、今回の『万事快調』では、ラッパーを目指す自分探しの旅をする高校生を演じ、その動きはまた異なった魅力を引き出します。
近年、南はNHKの大河ドラマ『光る君へ』で紫式部の娘を演じるなど、多様な役柄に挑戦してきました。そして、朴秀美を通して、暗い感情を抱えたキャラクターをどう表現するのか、さらに期待が高まります。
「無軌道で愛おしい」登場人物たち
映画の中で描かれる秀美や仲間たちの感情は、現代の若者が抱える悩みと希望に寄り添った内容です。南が演じるキャラクターたちは、一見無謀で危なっかしいように見えますが、彼女たちの姿には愛おしさがあります。自分たちの未来を切り開こうとする彼女たちの努力の様子は、同世代の人々はもちろん、青春を過ぎた大人たちにも共感を呼ぶことでしょう。
南沙良の思いと撮影体験
南沙良は撮影を通じて、秀美というキャラクターを演じた経験について次のように語っています。「何ひとつ快調じゃない日常の中で、彼女たちの無謀で愛おしい姿は本当に輝いていました」と振り返り、彼女たちが抱える不安や閉塞感が、どのように彼女自身を救ったのかについても触れています。「この作品が、どこへも行けないと感じる私たちに確かな力を与えるものになると信じています。」
まとめ
『万事快調<オール・グリーンズ>』は、青春の中で人が抱える感情や不安を描いた作品です。南沙良が演じる朴秀美の姿を通じて、多くの人々が心の中の葛藤と向き合うことができるかもしれません。ぜひ、彼女の熱演に期待して、公開を楽しみにしていてください。
映画情報
- - 映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』
- - 原作:波木銅『万事快調』(文藝春秋)
- - 監督:児山隆
- - 主演:南沙良、出口夏希 ほか
- - 公開予定:2026年
⏳今後の動向にも注目です!