自然の恵みを活かした鹿児島の天然スイーツ『干し芋』の魅力とは

鹿児島県の宝、天然スイーツ『干し芋』の魅力

鹿児島県大崎町は、温暖な気候と火山灰土壌に恵まれた自然豊かな環境を活かし、農作物が豊富に育まれています。中でも、特に有名なのが「紅はるか」という品種のサツマイモです。このサツマイモは、その濃厚な甘さと滑らかな食感から多くの人々に愛されています。

株式会社コーセンが手がける『干し芋』は、この「紅はるか」を使用しており、糖度は驚きの50度以上。まさに「天然のスイーツ」とも言える一品です。近年、ふるさと納税返礼品としてその人気が急上昇しており、2024年には寄付件数が前年対比で約1.3倍にまで達しました。

こだわりの製法

コーセンの『干し芋』は、その製法にこだわりがあります。まず、収穫後の「紅はるか」はすぐに加工せず、専用の貯蔵庫でじっくり熟成させることで、糖度が約8度から13度以上に引き上がります。この過程が、甘さを最大限に引き出すための大切なステップです。

熟成した後は、大型蒸し焼き機で30〜50分じっくりと蒸します。この時間の調整が、芋本来の甘さと食感を引き立てる重要な要素です。その後、すべて手作業で皮を剥き、品質をしっかりとチェックします。

熟練の技が生み出す逸品

蒸し上がった芋は、熟練の職人の手によって1センチ幅に均一にカットされ、乾燥機に入れられます。ここで、約12時間かけて水分量を調整しながら、しっとりとした粘り気の強い『干し芋』に仕上げられます。この手間暇かけた製法により、瞬時に糖度が50度を超える濃厚な甘さを実現しています。

地域貢献と環境への配慮

コーセンでは、『干し芋』や『焼き芋』のほかにも、筍の加工品や天然葛粉を使ったスイーツなど多彩な商品を展開しています。特に、製造過程で出る皮などの副産物も無駄にせず、近隣の養豚業者に提供しています。この取り組みは、食品廃棄物を削減し、黒豚の飼料として活用することで地域とのつながりを深める一環でもあります。

吉留竜太代表は、「私たちは、地元の資源を活用しながら環境に配慮した商品作りを通じて、大崎町の魅力を全国に届けたいと考えています。ふるさと納税を通じてもっと多くの人々に大崎町を知っていただければ嬉しいです」と語ります。