新しい魅力を引き出す学生デザイン
今年、発売から45周年を迎えるアトリオン製菓の「ハイレモン」や「ヨーグレット」が、新たなデザインに生まれ変わります。長野県にある岡学園トータルデザインアカデミーとの産学連携によるこのプロジェクトでは、在校生がデザインを手掛け、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケットで新パッケージが6月上旬から期間限定で登場します。
学生のアイデアが形に
今回のプロジェクトでは、岡学園の2年生、西山萌珈さんが手がけたデザインが選ばれました。彼女が考えたのは、キャラクター「ヨググ」と「レモモ」の表情を大胆に前面に配置した「視線を感じるパッケージ」という新しいコンセプトです。このデザインは、親しみやすさと遊び心が融合したもので、既存の商品のイメージを刷新しており、消費者の心をつかむ要素がたくさん詰まっています。
産学連携による実践的な学び
この取り組みは、地元長野を代表する企業であるアトリオン製菓が、学生たちと共に新しい価値を生み出そうとする一環です。今年の1月には、商品の魅力を再発見しつつデザイン提案を行う成果発表会が行われ、13件の新しいデザイン案が提案されました。その中で西山さんのデザインが採用され、実際の商品として形になったのです。
特別講師としてプロジェクトに参画したのは、アトリオンの企画開発部長、高宮隆一さん。このプロジェクトを通じて、学生たちは実際の企業の課題に対処する実践的な学びを得ました。
工場見学での感動
デザイン発表後、西山さんは自らの手がけた商品が実際に生産される工場を訪れる機会を得ました。「初めてのお菓子工場見学は本当に楽しかった」と振り返る彼女。自分が考案したパッケージの商品が、実際に工場で次々と流れてくる様子を見て、「お客様の手に届くんだ」という実感が湧いたそうです。これほどの経験は、デザインをする学生にとって貴重な瞬間だったことでしょう。
学生の成長を感じて
岡学園トータルデザインアカデミーの高柳秀章先生は、このプロジェクトの成果として学生たちの成長を感じていると話します。デザインを進める中でのコンセプト設計の重要性を学び、特に温かみと親しみやすさを意識したデザインの提案や、ブランド力を保ちながら新しさを取り入れようとする姿勢が評価されています。
未来への一歩
アトリオン製菓は今後も地域社会と教育機関との連携を強化し、次世代クリエイターの育成や新たな商品開発に取り組んでいく方針です。学生デザインのパッケージは、新たな感性を持ち込むと共に、長年愛されてきた「ハイレモン」の新たな魅力を発信します。御社もぜひこの新しいパッケージを手に取り、心躍る瞬間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
このように、若い世代の視点を取り入れ故、売れ続けるロングセラー商品に新たな魅力がつけ加わり、今後の展開が楽しみです。皆様も、新しく生まれ変わった「ハイレモン」と「ヨーグレット」をぜひお試しください。