ひとり親家庭を支える「WeSupport Family」の活動と今後の取り組み
近年、ひとり親世帯への支援が注目されています。その中でも特に「WeSupport Family」は、困窮する家庭に向けた食品支援を行うプロジェクトとして大きな注目を集めています。このプロジェクトは、オイシックス・ラ・大地株式会社、一般社団法人RCF、ココネット株式会社の3者が協力して運営しており、2021年12月に発足しました。
国内最大級の食支援プロジェクト
「WeSupport Family」(以下、WF)は、発足から4年目を迎え、すでに支援物資は16億円分を超え、支援を受けている世帯数は30,273世帯に達しました。この数字は、国内におけるひとり親家庭向けの食支援プラットフォームの中では最大規模と言われています。WFは、様々な企業との連携を通じ、食材の提供やフードパントリー、子ども食堂への支援など多岐にわたる活動を行っています。
食品支援の仕組み
WFでは、支援企業から寄付された食材をニーズに応じてマッチングし、各家庭に届ける仕組みを採用しています。このプロセスでは、支援団体が間に入り、毎月の配送を調整します。そして、支援企業には以下のようなメリットがあります:
- - 賞味期限内であれば、外装が破損していても受け入れ可能なため、食品ロスを削減できる。
- - 複数の納品先を持つ必要がなくなるため、物流コストと手間を削減。
- - 支援団体との調整を行うのはWFの事務局であるため、企業側での負担がない。
物資提供の多様性
また、WFは単なる食品支援にとどまらず、生花の提供や体験機会の提供にも取り組んでいます。たとえば、母の日には余剰となった生花のアレンジメントを支援団体に寄付しました。この活動によって受け取った方々からは、「部屋が明るくなった」「花をもらって夢を見ているようだった」との喜びの声が寄せられています。
体験格差の解消へ向けた取り組み
経済的な理由から、子どもに学校外の体験機会がない家庭が6割以上という調査結果もあります。これを受けて、今後は体験格差の解消に向けたワークショップを開催し、ひとり親家庭の親子20組を招待することが決定しました。この「キャンドルづくりワークショップ」は、2025年6月20日に東京都港区の増上寺で行われる予定です。参加者が体験を通じて創造性を発揮できる機会を提供します。
社会貢献への広がり
さらに、WFは企業との連携を強化し、「ソーシャルウェンズデー」という取り組みを通じて、企業人たちのボランティア活動の参加を促進しています。この活動により、WFの責任者が企業内でひとり親世帯への支援の現状を語り、社会的な背景や具体的なアクションを提案します。
今後の展望
「WeSupport Family」は今後も、さらなる支援の拡充を目指し活動を続けていく予定です。支援企業や団体、個人からの協力が必要であり、私たち一人ひとりにもできる支援の形があることが大切です。この活動を通じて、どの家庭も安心して食事を楽しむことができる社会を実現できるよう、一緒に歩んでいきましょう。
詳細な情報やご支援方法については、
WeSupport Familyのホームページをご覧ください。