コヤマ菓子店の新たな挑戦、仙台に『うみねっこー屋』オープン!
コヤマ菓子店は、明治19年(1887年)に創業した宮城県気仙沼市に位置する老舗のお菓子屋です。その伝統あるブランドは、2011年に起きた東日本大震災により大きな打撃を受けましたが、地域の支援を受けて2019年に復興を果たしました。そして、2025年9月5日に仙台駅直結のエスパル仙台に新店舗『うみねっこー屋(UMINECCO-YA)』の先行オープンを迎えることが決まりました。
新店舗のオープンは、コヤマ菓子店にとって「夢の灯台への大きな一歩」となる重要な出来事です。この店舗は、2034年に建設を計画している灯台型観光施設『うみねっこーランド』への道筋をつける位置づけとなっており、宮城・東北の玄関口である仙台を通じて気仙沼の魅力を全国に発信する役割を果たします。
老舗の歴史と復興の物語
コヤマ菓子店は、創業以来130年以上にわたり、家庭の味と記憶を大切にしてきました。しかし2011年の震災で店舗を失うという未曽有の経験をし、多くの支援に支えられて店舗の再建に至りました。復興した本店では、地元の素材を活かした「はまぐりもなかくっきー」や「塩あんくっきー」などの新しいお菓子を販売し、地域のファンを増やしています。この復興の背景には、地域への貢献への強い思いが伺えます。
新店舗『うみねっこー屋』の魅力
エスパル仙台店で展開される『うみねっこー屋』では、気仙沼の特色を全面に押し出した商品が揃い、気軽に地元の自慢のお菓子を楽しむことができます。特に、人気商品である「はまぐりもなかくっきー」は、メレンゲクッキーが特徴とされており、口コミでの人気も高く、観光客のおみやげとしても非常に人気です。
さらに、店の特徴であるマスコットキャラクター「うみねっこー」は、SNSでの話題を呼ぶ可愛らしさとその存在感で、店舗のアイコンとしても注目されています。初の常設店舗としての趣を持ち、親しみやすい雰囲気を作り出すこのキャラクターが、訪れるお客様を温かく迎え入れるでしょう。
誕生の背景と戦略
エスパル仙台という立地は、仙台市内の中心に位置し、多くの人々の行き交う場所です。これにより多くの観光客とも接触する機会が増え、今後のインバウンド需要も見込めるため、戦略的な意義が大きいとされています。最近の経済的な厳しさを乗り越えるため、こうした新たな拠点の確保は非常に重要であり、さらなる販路拡大への足がかりになると期待されています。
オープンイベントとファンミーティング
新店舗のオープンに伴い、2025年8月22日には仙台市内で「うみねっこー屋」のファンミーティングを開催し、店主が直接お客様にオープンへの思いを伝えます。このイベントでは、試食も用意される予定で、多くの人々にコヤマ菓子店の魅力を体験してもらえる機会となるでしょう。参加者にはオリジナルなお土産も用意されています。
未来に向けたビジョン
コヤマ菓子店の五代目、代表取締役の小山裕隆さんは「灯台のように地域を照らす」を目指し、気仙沼から世界へ発信する意欲を持っています。大震災を経て地域に貢献する事業者としての決意を新たにし、観光資源としての気仙沼の未来を描いています。これからの新たな挑戦が、どのように地域を盛り上げ、多くのファンを生んでいくのか、期待が高まります。コヤマ菓子店の公式YouTubeチャンネルでは、仙台での新たな歩みや内情を発信しており、その様子もぜひチェックしてみてください。