クリスマスケーキの価格事情
2025-12-06 07:20:29

2025年のクリスマスケーキ、平均4740円に値上がりの理由とは?

クリスマスケーキの価格が上昇、平均4740円に



今年のクリスマスケーキは、例年に比べて大幅な値上げが見込まれています。株式会社帝国データバンクによる調査によれば、2025年冬シーズンの平均価格は4740円(税抜)と、前年の4561円と比べて179円の値上げ、率にして3.9%となりました。この値上げは、原材料費や包装資材、さらには配送費用の上昇が影響しているとされています。

原材料高騰の影響



イチゴや乳製品、カカオなどの主要原材料の価格が急騰しており、その結果、ケーキの値段も上昇しています。特にイチゴは、生育に影響を与える猛暑のため、11月の市場価格が前年比10〜30%上昇しました。また、鶏卵も「エッグショック」と呼ばれる高値の影響を受けており、前年比20%高で推移しています。このように、基本的な食材が高騰することで、ケーキ製造にかかるコストが増加しています。

さらに、チョコレートに使用されるカカオも、異常気象の影響で市場価格が3割以上上昇しています。これに伴い、ケーキのトッピングがシンプルにされるなど、品質を維持しつつコストを抑える工夫が施されています。

価格設定の見直し



昨シーズンよりも値上げとなったケーキの販売社は、100社中62社と、過去3シーズンで最も少なかった昨年から5社増加していますが、大幅な値下げや価格据え置きに踏み切った企業も少なくありません。このことから、ケーキ業界は消費者の好みや財布のひもに配慮して、より慎重に価格設定を行っていることが分かります。特に、大手スーパーではイチゴの使用数を減らしたり、デザインの簡素化を進めるなどの工夫をしながらコスト圧力に対処しています。

消費者の動向



株式会社リクルートが実施した調査によると、物価高の影響で「家族のクリスマスを簡素化することを検討している」という保護者の回答が41.7%に達しています。これは、クリスマスケーキの商戦が低価格品に集中することを示唆しており、「特別な日に高級ケーキを楽しみたい」というニーズも同時に存在することから、消費者の行動が二極化しています。

今シーズンは、クリスマス商戦がどのように展開されるかが注目です。原材料費の高騰が続く中、消費者が選択するクリスマスケーキのスタイルやトレンドがどのように変わるのか、業界の関係者も注視しています。クリスマスが近づくにつれ、その動向から目が離せません。


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