地域に根づく伝統の干物屋が挑む新しい食文化の形
三重県熊野市新鹿町に位置する「有限会社魚作商店」は、100年以上の歴史を持つ老舗の干物屋です。創業以来、鮮魚から干物づくりを行い、地域の食文化と共に歩んできました。近年、食のトレンドが変化し、特に若い世代の魚離れや干物離れが進んでいる中、魚作商店は新たな干物づくりに挑戦しています。
干物市場の変動と健康意識
この10年で干物市場は約40%縮小しました。塩分摂取や健康意識の高まりに伴い、消費者は干物に対する関心を失いつつあります。しかし、魚作商店では、こうした変化を前向きに捉え、「選ばれない理由」を理解し、より多くの人々が取り入れられる干物を目指しています。
特に、生活リズムや食生活が見直される1月は、無理なく食卓に干物を取り入れるための絶好の機会。「新鹿の地から提案する、無添加で健康的な干物をぜひ味わってください」と三代目専務の竹内さんは語ります。
魚作商店の干物製作のこだわり
1. 一尾一尾、丁寧な干物づくり
魚作商店では、鮮魚や冷凍魚にかかわらず、乾燥させる前の魚の状態を見極めることを最優先します。魚種ごとに異なる脂のノリや身質、水分量に応じて、塩の当て方や乾燥時間を調整。まさに、魚との対話の中で一尾一尾を丁寧に仕上げていくのです。
2. 無添加減塩への取り組み
特に注目すべきは、珍しい柑橘「新姫」を利用した無添加・減塩干物の開発。従来の塩に依存せず、魚本来の旨味を引き出す製法を採用。これにより、塩分を半分に抑えつつ、焼きやすく、食べやすい干物を提供しています。公的機関による分析を経て、製造工程も見直されています。
干物嫌いからの挑戦
三代目の竹内さんは、かつて干物が苦手だった経験を持っています。そのため、子どもたちが干物を避ける現状を、自身の問題として捉え、「安心して食べられる干物」を作り続けています。健康意識が高まる中での干物づくりは、竹内さん自身の子どもたちへの思いやりの表れでもあります。
「私たちの干物が、『無理なく食卓に取り入れられる』ことを重視しています」と竹内さんの言葉には、地域と共に成長する意志が感じられます。
自身の土地で育まれた味を、これからも大切にしていくと力強く語る竹内さん。今日も彼らの干物は、店頭やオンラインショップで買うことができます。
✨
魚作商店の干物を体験してみてください! オンラインショップはこちら
会社概要
- - 会社名: 有限会社魚作商店
- - 所在地: 三重県熊野市新鹿町630
- - 創業: 大正9年(1920年)
- - 代表者: 竹内策一郎
- - 事業内容: 干物の製造加工・販売
- - Instagram: @uosaku_himono