小規模店舗支援を目的としたAI『口コミロボ™』の挑戦とは

小規模店舗支援を目的としたAI『口コミロボ™』の挑戦

地域の小規模店舗を支援する取り組みが注目を集めています。大阪府豊中市に拠点を持つSweetLeap株式会社が開発したAIサービス『口コミロボ™』は、集客に苦しむ店舗オーナーたちの“右腕”となることを目指しているのです。今回は、このAIの誕生背景やそのビジョンについて詳しくご紹介します。

店主たちの痛ましい声

「本当にいい商品はあるのに、集客が間に合わない。」そんな切実な悩みが、小規模店舗の店主から数多く寄せられています。SweetLeapの代表を務める石谷太志氏は、彼らの声に耳を傾け、この問題を解決すべく行動を起こしました。

かつて、石谷氏自身も和菓子職人としてこのような悩みに直面した経験を持っています。自分の作った和菓子へ「美味しい」と言ってもらうためには、集客活動も同時に行わなければなりません。しかし、店主たちは自分の技術や商品に専念する時間がなかなか取れない。その現実は、今も変わっていないのです。

AIが生まれた理由

このような事情を受け、石谷氏は集客の専門家として、小規模店舗と共に活動してきました。その中で、確かな価値を持つ商品やサービスを提供している店主たちが、集客に苦しむ実態を目の当たりにしました。この経験から、店舗の本質に集中できるような支援を行うため、AIサービス『口コミロボ™』を開発したのです。

『口コミロボ™』の仕組み

『口コミロボ™』は、来店客が30秒ほどのアンケートに答えるだけで、その意見を基にした口コミをAIが自動生成するサービスです。お客様は自分の気持ちを簡単に表現でき、店主はそのフィードバックを受け取ることで、自店舗のサービス向上に役立てられます。AIがこのプロセスをサポートすることによって、店舗とお客様の間に誠実なコミュニケーションが生まれるのです。

さらに、このサービスを先行導入した店舗では、平均売上が1.7倍に増加した実績もあり、AIを活用することで店主が自分の価値提供に専念できる環境が整った結果だとされています。

夢の実現

SweetLeapは来たる12月19日、スタートアップの登竜門である「Dream Pitch」に登壇します。このピッチでは『口コミロボ™』の機能を紹介するだけでなく、元職人としての視点から、良いものを提供している店舗がそれに見合う評価を受けられる社会のビジョンを語る予定です。

彼自身、商品の質や店主の想いが正当にお客様に届く未来を目指し、集客力の差ではなく、真の価値に基づいた評価がなされることを心から願っています。