芸術文化に触れる社員のための制度『芸術給』の実態を探る

オシロ株式会社は、社員が月に最大3万円の費用で芸術文化を体験できる制度、いわゆる「芸術給」を導入しています。この制度は、社員がアートや文化に触れ、心の栄養を摂取することを目的としており、企業のミッションに基づいています。「日本を芸術文化大国にする」というビジョンのもと、芸術給を実際に利用することで、どのような変化が起きているのかを探っていきましょう。

芸術給（Touch the Art）の内容

オシロの「芸術給」は、アーティストやクリエイターの作品購入、美術館や個展の入場料、さらに映画やライブのチケット、ファッションアイテムの購入にも対応しています。多様なジャンルで利用可能なことから、幅広い文化体験が促進されています。「TOUCH THE ART」というコアバリューのもと、オシロの杉山社長は、アートに触れることで社員たちの生活にプラスの影響を与えたいと考えています。

実際、全社員のほぼ全員がこの制度を利用し、約93%が入社前後で芸術に触れる機会が増えたと実感しています。

ユーザーの声

- 「金銭的なハードルが下がり、美術館に行く機会が増えました」
- 「デザイナーズブランドの服を買うようになりました」
- 「映画館へ行く頻度が増しました。特にミュージカル映画がきっかけで劇場へも行くように」
- 「海外アーティストのライブにも気軽に参加できるようになりました」

利用実績と活用状況

2024年から2025年にかけての調査によれば、芸術給の利用実績は1279件。最も多いカテゴリは「本」で、全体の約42%を占めています。次いでファッションが18%、イベント関連が約11%となります。社員の約87%が、入社前後で本の購入頻度が増えたと回答しています。

実際に、社員たちは業務に関連した書籍や、漫画、小説など多岐にわたるジャンルで本を購入しています。また、ファッションでも、服やアクセサリーはもちろん、帽子やカバン、小物なども多く取り入れられています。イベント関連では、ライブや舞台のチケットはもちろん、参加後のグッズ購入にもこの制度が活用されています。

メンバーの声

- 「欲しかった本だけでなく、書店で見かけた本も手が伸びるようになった」
- 「毎月必ず本を購入するようになり、読書が日常に溶け込んでいます。」

社内文化とコミュニケーションへの影響

「芸術給」には、利用後に社内のコミュニティサイトで自分の体験をレポートとして共有する義務があります。このプロセスは、社員同士のコミュニケーションを促進し、新たな興味や関心を掘り下げるきっかけにもなっています。誰がどんなアートや文化に触れたのかを共有することで、会話の糸口ができ、より深い交流が生まれています。

「私がオシロに入社してから、映画館や美術館に足を運ぶ頻度が劇的に増えました。感性が磨かれたことで、人生がより楽しくなっています」。このような声は多く、制度の意義が実感されています。

結論

オシロ株式会社は「芸術給」を通じて、社員の心の栄養を支えるだけでなく、アーティストやクリエイターへの経済的な支援も行っています。芸術文化に触れ、新しい体験を通じて社員同士のコミュニケーションを深める、この制度は今後も拡大が期待されています。オシロは今後も、サービス提供だけではなく、こうした制度を通じても「日本を芸術文化大国にする」というミッションを推進していきます。若い世代が芸術文化に触れ、楽しむ環境づくりが進むことを願っています。