未利用資源の可能性
2025-11-10 10:56:11

未利用バイオマスの新たな可能性を探る:ファーメンステーションと岩手大学の共同研究

新たなヘルスケアを目指す取り組み



株式会社ファーメンステーションは、環境保護と健康の両立を目指して岩手大学と共同で、「未利用バイオマス発酵産物のヘルスケア機能探索」に関する研究を始めました。このプロジェクトは、2025年11月から本格的にスタートします。

共同研究の背景


近年、食品製造過程で発生する未利用バイオマス、例えば食品残さや搾汁粕の活用が重要視されています。ファーメンステーションは、独自の発酵技術を駆使してこれらの未利用資源を高付加価値な素材に変える研究を行っています。この研究をさらに深め、発酵によって生まれる新たなヘルスケア素材を科学的に検証することが目的です。

研究概要


本研究では、50種以上の未利用バイオマスを発酵原料とし、約30種類の微生物を使用して、およそ1,500種類の発酵産物を形成します。これらは、脂肪細胞を用いて脂質蓄積抑制作用を評価され、過剰な中性脂肪や皮下脂肪の蓄積抑制に寄与する可能性が探られます。最終的に、この研究は未利用バイオマスからの新機能素材開発のモデルケースとなることが期待されています。

益反映と環境への配慮


ファーメンステーションの取り組みは、単なる研究にとどまらず、持続可能な環境を意識した循環型社会の実現にも寄与しています。発酵技術を用いて生まれる新しい素材は、食料システム全体を見直し、資源の再利用を促進する重要な役割を果たします。また、本研究は公益財団法人PwC財団の助成を受けており、支援も受けながら進められています。

今後の展開


ファーメンステーションは、今回の共同研究を通じて、未利用バイオマスの新たな付加価値を創出し、発酵を基盤とした次世代の食品素材を開発していく方針です。企業や研究機関とのさらなる連携を図ることで、持続的な資源循環型社会の実現を目指しています。

企業情報


ファーメンステーションは、バイオものづくりのスタートアップ企業で、特に未利用資源の発酵利用を重視しています。環境への配慮だけでなく、製品を通じて社会全体に利益をもたらすことを目指しています。岩手県奥州市には自社工場があり、開発から製造までを一貫して行える体制を整えています。

福祉や子供たちの未来に貢献するため、地域密着型のサステナブルな事業活動を続けているファーメンステーション。今後の展開が楽しみです。

参考情報



問い合わせ先は、ファーメンステーションの渡辺麻貴さんまで。


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