地域のために！ボランティア活動を通じた学生たちの成長と挑戦

2025年8月、新宿住友ビルにて開催された『高校生ボランティア・アワード2025』で、山口県立宇部商業高等学校の商業研究部が特別賞を受賞しました。このイベントは、公益財団法人風に立つライオン基金が主催し、高校生たちによるボランティア活動を称える場として毎年行われています。

受賞の裏に潜む挑戦

受賞のきっかけとなったのは、商業研究部が取り組む「子供たちに、一生の思い出を贈ろう！体験格差解消プロジェクト」。このプロジェクトは、家庭の経済状況に影響されず、すべての子どもたちに多様な体験を提供し、進路選択や自己肯定感向上を目指すものです。

具体的には、今年のゴールデンウィークにて無料で楽しめる地域の彫刻とリアル謎解きゲームを組み合わせた体験型イベントを実施しました。このイベントは、普段の学びや遊びの機会が限られている子どもたちに、新たな体験を提供し、地域の魅力を感じてもらうことを目的としています。

受賞した理由

受賞の理由としては、子どもたちの未来を見据えた活動の意義が特に評価されました。活動が「自分らしく生きる力」を育む社会を実現することに貢献するとともに、地元の公園や彫刻を活用し、地元住民の参与を促進する取り組みが高く評価されたのです。実際、県外からの参加者も増加していることが、プロジェクトの成果を示しています。

受賞校の想い

商業研究部の部員たちは、受賞をとても光栄に思っており、その活動が目に見える形で評価されたことに感激しています。「子どもたちの体験格差をなくしたい」との目標のもと、宇部市の美しい自然や彫刻を実際に体験し、特別な思い出を作ってもらいたいと願っています。

部員の一人は、「来年は県内外の人々に参加してもらい、新たな体験を分かち合いたい」と語っています。このプロジェクトは毎年進化しており、地域社会とのつながりを深めるために日々努力しています。

支援の輪

その活動に途絶えぬ支援を寄せる菅公学生服株式会社は、無償で提供されるエイブルアートTシャツを副賞として授与しました。エイブルアートは、「可能性」を再発見し、誰もが豊かに生きられる社会の実現を目指しています。このように、学生たちが努力する姿勢が多くの企業や地域の支援を呼び込み、共に社会問題に取り組む姿は、未来への希望を感じさせるものです。

公益財団法人風に立つライオン基金の役割

このような試みを支える公益財団法人風に立つライオン基金は、設立以来、地域のために様々なボランティア活動に取り組んできました。高校生ボランティア・アワードもその一環で、文部科学省の後援を受け、全国の高校生たちが一同に会し、それぞれの活動を発表し合う貴重な機会を提供しています。

このアワードを通じて、異なる学校や活動分野を越えた交流が促され、実際的な経験や知識の共有が行われています。これにより、学生たちは切磋琢磨し、自己成長を促す機会を得られるのです。