大阪の夏の味を復活させる「鴨すき焼きの日」
大阪は、かつて豊臣秀吉が合鴨の生産を促進し、日本一の鴨の産地として栄えていました。その名残として、江戸時代には天神祭りの時に鴨を用いたすき焼きを楽しむ風習がありました。しかし、様々な社会の変化により、この伝統は薄れてしまいました。そこで、日本最古の合鴨農家である
ツムラ本店が中心となり、「夏の大阪・鴨すき焼きの日」を制定しました。
鴨すき焼きの日の制定意義
この記念日は、大阪の食文化を甦らせ、鴨すき焼きの魅力を広めることを目的としています。
東京の鰻や
京都の鱧に劣らない、真夏の大阪に似合う味として位置づけたいとの考えが込められています。7月24日(木)には、阪神梅田本店にて記者発表が行われ、上方落語家の
桂三四郎氏が鴨すき文化にまつわる新作落語を披露するイベントが開催されました。
イベントのハイライト
記者発表では、鴨すき文化再興プロジェクトの詳細やツムラ本店の紹介が行われました。また、当日、阪神梅田本店の地下1階パントリーでは、
河内鴨を使用した鴨すき焼き缶詰が限定先行販売され、大阪の食文化を楽しむ絶好の機会となりました。この缶詰は、河内鴨のもも肉を中心にしめじやごぼう、ねぎを加え、昆布出汁の風味も堪能できる一品です。香ばしく焼き上げた鴨肉の風味を缶詰で楽しむことができます。
鴨すき焼きの魅力
鴨は昔から滋養強壮に良い食材とされており、特に夏場にはその栄養価が重宝されてきました。ツムラ本店では、自社での一貫生産体制を整え、大阪で唯一の鴨農家として、星付きレストランから一般的な飲食店にまで供給しています。その品質の高さは、
G20大阪サミットの公式食材にも選ばれたほどです。
地域の取り組み
松原市は大阪のほぼ中央に位置し、自然災害も少ない住みやすい街として知られています。また、地域特産の「河内鴨」を通じて食文化の発展に寄与しています。大阪の食文化の再興に向けて、松原市は共同でプロジェクトに取り組んでいます。近年では、地域の魅力を多くの人に伝えるためなべるイベントも展開しています。
これからの展望
鴨すき文化再興プロジェクトの発表以降、7月28日には大阪・関西万博の会場内にて松原市ブースを展開し、地域の魅力をPRする機会が設けられます。大阪の鴨食文化を再活性化させるため、この機会にぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
鴨すき焼き、そして大阪の夏の味をみんなで楽しむ新たな試み。この取り組みが、多くの人々に愛される鴨すき文化の復活につながることを願っています。