輝かしい150周年を迎えた跡見学園中学校高等学校
2025年、跡見学園中学校高等学校は創立150周年を迎えます。この特別な年にあたる2023年、教育機関としての理想を受け継ぎながら、同校は新たなプロジェクトを立ち上げました。それは、株式会社マザーハウスとのコラボレーションによるスクールバッグの誕生です。ブランド理念は「途上国から世界に通用するブランドをつくる」。このプロジェクトはまさに、生徒自身が選び、誇りを持って使うことができるバッグ作りを目指したものなのです。
プロジェクトの始まり
このスクールバッグプロジェクトは、跡見学園中学校高等学校の松井真佐美校長からの発案で始まりました。150周年という節目を迎え、生徒たちの意見を取り入れながら、理想的なバッグの形を考えていく過程がとても重要視されました。
生徒会が中心となり、多くの対話を通じて、どんなバッグが必要なのか、どんな特徴を持っているべきなのかを検討しました。生徒たちの意見をもとに、デザインには「中学生が使いやすい」こと、さらには「冬のコートの上からも使える長さにする」など、利便性を追求した点が特徴的です。最終的には校長室前にサンプルを展示し、全校生徒1,400名を対象にアンケートを行い、人気のカラーを決めました。
デザインの裏側にある思い
このスクールバッグは中高6年間の学生生活で使われることを想定し、特に軽量性にこだわり、素材選びに時間をかけました。スクールカラーである「紫紺」に調和するようカラーを選び、バッグの右下には校章となる桜の銀箔押しが施されています。また、ポケットの配置やサイズに関しても、生徒たちからの意見を取り入れて決定しました。手帳やiPad、水筒などの持ち物がストレスなく出し入れできるような工夫が凝らされています。
自分たちで選ぶことの重要性
「本物に触れ、自分の意志で人生を選択してほしい」と語る松井校長の想いが、このバッグプロジェクトには込められています。跡見学園の教育方針は、本物に触れることで自分の選択肢を広げ、自らの人生を選び取る力を育むこと。マザーハウスとの共同開発を通じて、生徒たちが自分の意志で選んだバッグを使うことで、さらなる自立心を育むことが期待されています。
マザーハウスについて
マザーハウスは、途上国の素材と技術を生かした製品を通じて、世界中でのブランドの確立を目指しています。2006年の設立以来、バングラデシュをはじめとする6カ国で、持続可能なモノづくりを推進しています。この強い理念は、今回のプロジェクトにも大きな影響を与えています。
結論
跡見学園中学校高等学校とマザーハウスの共同開発による新しいスクールバッグは、生徒たちが自分の意思で選び取った結果の集大成です。このプロジェクトを通じて、新たな文化が生まれることが期待されています。本物に触れ、自分自身の選択を大切にして、未来の女性たちを育む跡見学園の教育は、これからも地域社会に貢献し続けるでしょう。