新工場「水島工場」
2025-05-26 14:57:27

日清製粉が岡山に完成した最新のスマートファクトリー「水島工場」

日清製粉の最新工場「水島工場」開業の背景と特長



日清製粉株式会社は、岡山県倉敷市に新しい業務用小麦粉の製造工場「水島工場」を開設しました。この工場は、同社が125年間に渡り磨き上げてきた技術と最新のデジタル技術を融合させたスマートファクトリーとして、業界に大きな影響を与えることを目指しています。水島工場の運用開始により、関東や関西、九州に続いて中四国地区における製品供給がさらに安定し、お客様へ効率的に製品をお届けすることが可能となります。

スマート技術の導入



水島工場では、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、ロボット技術など、最新の自動化技術が導入されています。これにより生産ラインの調整や副資材の搬送、さらにはデータの収集や分析に至るまで、広範囲にわたる業務が自動化されています。将来的には、一定の時間無人で工場が稼働できる体制を目指しており、全社的な生産性の向上に努めています。

環境への配慮と災害対策



この新工場は、カーボンニュートラルを目指す環境配慮型や、災害に強い設計が施されています。太陽光発電や省エネ設備を導入し、使用電力の100%を再生可能エネルギーで賄う方針を採っています。さらに、地震や液状化、高潮などの災害に備えた安全対策も実施されています。これにより、安全で持続可能な工場として、地域に密着した供給体制を確立します。

立地の優位性



水島工場は、「国際バルク戦略港湾」に指定されている水島港の近くに位置し、特に効率的な原料調達が可能です。この立地条件は、製粉業務を行う上で非常に重要であり、大型船が直接接岸できるため、原料小麦を迅速に調達することが可能です。また、高速道路へのアクセスも良いため、小麦粉をお客様にスピーディーにお届けできる環境が整っています。

工場概要と未来の展望



水島工場は、岡山県倉敷市児島塩生2767-33に位置し、総工費は約180億円、1日当たりの小麦挽砕能力は550トン、サイロ収容力は4200トンを誇ります。さらに立体自動倉庫は20万袋(総量5000トン)を保存できる能力を持っています。水島工場の本格稼働による生産力強化は、日清製粉が小麦粉市場での安定供給責任を果たすことに大きく貢献するでしょう。今後も業界のリーディングカンパニーとしての役割を果たし、国民の食生活を支える存在であり続けることが期待されます。

既存工場の閉鎖



なお、水島工場の稼働に伴い、内陸部に所在する岡山工場は2023年7月、坂出工場は同年9月に閉鎖される予定です。このように新工場への移行が進む中で、日清製粉はより良い製品の提供を目指し、効率的な生産体制を築いていくことでしょう。


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